東京科学大学(Science Tokyo)は2025年10月2日~3日に、戦略的パートナーシップ協定大学のアーヘン工科大学との共催で、支援技術とロボティクスに関するジョイントワークショップ「Workshop on Assistive Technologies and Robots in Healthcare, Nursing, Rehabilitation, and Assistance at Work」を開催しました。2025年6月に両学間で戦略的パートナーシップを締結してから初のイベントです。アーヘン工科大学から13人の研究者が来学し、Science Tokyoの研究者・学生と積極的な交流が行われました。

初日の午前中は、大岡山キャンパス石川台3号館にて、井上裕嗣工学院長による開会あいさつの後、ロボティクス×リハビリ・看護・労働支援に関する研究紹介と工学院のラボツアーを実施し、研究者間の交流を深めました。午後は、学生向けに留学情報の紹介と研究者との情報交換会もオンラインとのハイブリッド形式で開催され、林宣宏副学長(国際戦略・連携担当)とアーヘン工科大学日本担当のスヴェン・インゲブラント教授よりそれぞれの大学の紹介がなされ、日本学術振興会(JSPS)とドイツ学術交流会(DAAD)からのゲストにより留学奨学金プログラムが紹介されました。

2日目は湯島キャンパスにて、笹野哲郎研究院長をはじめとする国際医工共創研究院の研究者を中心に、ロボティクス×医療や学際領域の研究紹介が行われました。また、藤田浩二副理事(医療工学担当)によるヘルステックデザインラボの案内を含む充実したラボツアーにより、さまざまな分野で活発に意見交換がなされました。夕方には、田中雄二郎学長の「アーヘン工科大学とScience Tokyo間でパートナーシップの深化を期待する」との乾杯のあいさつに続いて、ファカルティラウンジにて懇親会も開催されました。

イベントの開催をサポートしたScience Tokyo ANNEX Aachenは、2019年の開設以来、両学間での研究・教育交流の活性化を図るための活動を継続的に行っています。本イベントを企画した工学院の武田行生教授とアーヘン工科大学のブルクハルト・コーブス教授は、「私たちは2022年のアーヘン工科大学でのジョイントワークショップも含め長年交流を続け、共同研究を進めてきました。今回のワークショップの参加者同士でも、さまざまな分野で研究交流を進めてもらえると嬉しい」と話していました。今回のジョイントワークショップを機に、両学の研究者交流が深まり、将来の共同研究の進展や、相互の学生交流のさらなる活性化が期待されます。

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- 2025年10月15日 本文の編集を行いました。