国際医工共創研究院は、医療従事者と医歯学及び理工学分野における大学及び企業の研究者の共創による医療技術革新を通じて、課題解決による医療の進歩を推進し、誰もがいつでも最適な医療を受けられる社会の実現を目指します。

ミッション

  1. 医歯学系研究者が理工学系研究者のマインドについて、また理工学系研究者が医歯学系研究者のマインドについて相互理解を促進し、医療現場の課題解決と先端工学技術の医療応用、双方向の医療工学研究を推進します。
  2. 異分野共創、産学官連携及び国際ネットワークを活用した医療イノベーションを創出します。
  3. 持続可能な医療システムの構築と、国際人材の育成により世界に貢献します。

院長メッセージ

病院を舞台に、医工融合研究を加速する

本学は、「科学の進歩を探求し、その知を社会へ還元する」ことを基本理念として掲げています。医療分野における知の創出とその社会実装をさらに加速させるべく、国際医工共創研究院(医工研)が設立されました。
医学と工学の融合による医工連携研究には、医療に新たな価値をもたらす大きな可能性があります。しかし、その可能性を現実の医療に役立てるためには、臨床現場における試行錯誤や、地道な改良の積み重ねが不可欠です。こうしたプロセスは、医工連携研究の社会還元における最大のハードルとも言えます。
医工研は、東京科学大学病院を主な実践の場とし、本学の医歯学・理工学の研究者による研究ネットワークの形成や、企業との共同研究などによるトランスレーショナル研究を推進していきます。医療現場の中で工学系研究者が実際に課題を体感し、医療系研究者とリアルな問題意識を共有することが、革新的な研究の起点となります。病院を舞台にした、従来にない密接な協働により、医工連携研究を発展的なステージへ押し上げることが医工研の目標です。さらに医工研では、国際的な連携も重視し、先進的な部分は取り入れると同時に、世界にまだない新たな価値を本学から発信していくことを目指しています。
日々の診療の中で感じる小さな不便さが、研究の重要なヒントとなり、また一見医療とは縁遠い技術が、思いがけないかたちで医療に貢献する可能性も秘めています。
医工研での研究は、医療者・研究者がそれぞれの本務と並行しながら、志を同じくする仲間と共に進めていく挑戦ともいえます。多くの医療者・研究者の参加をお待ちしています。

研究院長 笹野 哲郎

国際医工共創研究院の構成

研究センター

研究ネットワーク

本学病院診療科等の臨床現場を活用して、医療従事者や医歯学系研究者と理工学系研究者、その他研究者及び企業研究者がそれぞれの所属部局または所属機関から、医工共創研究を行うための仕組みです。

ジョイントリサーチ講座

医療現場・臨床現場を活用した大型の研究を企業とともに実施し、新産業の創出を目指します。

  • 先端技術医療応用学講座
  • 運動器機能形態学講座
  • 先端視覚画像医学講座
  • 細胞構造生理学講座(CeSPJRD)
  • 介護・在宅医療連携システム開発学講座
  • 未病制御学講座
  • 次世代画像装置開発学講座
  • サイバー精神医学講座
  • 生涯免疫医療実装講座

医療工学推進コア

医工共創及び産学連携による医療機器・技術及びヘルスケア製品の研究開発を促進するとともに、医療従事者と医歯理工学及び企業研究者が共創できる環境を整備し、研究ネットワークの形成を促進します。

国際医工共創研究院の特色ある取り組み

研究ネットワーク

本学病院診療科等の臨床現場を活用して、医療従事者や医歯学系研究者と理工学系研究者、その他研究者及び企業研究者がそれぞれの所属部局または所属機関から、医工共創研究を行うための仕組みです。

企業パートナー

大学との連携や起業を検討されている方、学外の法人の方を対象とした情報を掲載しています。

お問い合わせ

湯島研究院業務推進課 湯島研究院総務グループ