工学院

文明を支える幅広い分野の「ものづくり」を学ぶことができます。

福祉機器やIT機器等、生活空間で用いられるものから、ロケット、ロボット等、宇宙空間、高度医療現場での最先端機器まで、それらの要素からシステム全体の開発、生産管理、企業経営に至るまで、文明を支える「ものづくり」を学ぶことができます。

楽しみながら創造性が身に付く、さまざまな実習を用意。

斬新な発想力と実践力を培うために、元祖ロボコンの「国際デザインコンテスト」をはじめとして、「独創機械設計」「ゑれきてるコンテスト」等、所属各系で実績のある創造性育成科目が用意されており、創造性を楽しく身に付けることができます。

所属各系だけでない幅広い大学院課程へ進学できます。

エネルギー、エンジニアリングデザイン、ライフエンジニアリング、原子核工学等、多くの学問領域を融合・進化させて新たな領域を創り出す、複合系コースの大学院課程すべてへの進学経路が用意されており、技術者としての幅広い将来設計が可能です。

大学教育においてもグローバル化が急速に進む中、工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院では、国際的な研究ネットワークやプロジェクトへの参加促進、学生・教員・研究者間の交流の活性化などのサポートに注力しています。海外の世界トップレベル大学の部局と上記3学院との間で50件以上の部局間協定を締結しており、そのうちのいくつかの協定校と奨学金を伴う派遣交換留学プログラムを実施しているほか、EUのErasmus+の支援により国際交流協定を締結しているパートナー大学への留学支援も行っています。

国際連携

工系部局間交流協定の結ばれている大学（ウィスコンシン大学マディソン校、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、ウォーリック大学、サウサンプトン大学、パリ第6大学、アーヘン工科大学、マドリッド工科大学等）へ2～3か月程度の留学支援を行っています。

SERP

グローバル社会をリードする科学技術系人材育成の一環として、学生の英語によるコミュニケーションの実践力向上を目標に、学士課程で「科学技術者実践英語」を開講しています。少人数クラス編成で、科学技術者として将来遭遇する様々な状況におけるプレゼンテーション、ディベート、リスニング、テクニカルライティングなどの総合的なコミュニケーション能力を向上させる高いレベルの実践英語授業を行います。

工学院産学連携室は社会・産業界の具体的なニーズに応じて工学院内の教員との最適な共同研究チームを編成して高度な問題解決を図ります。さらには、社会・産業界における共通課題の抽出とこれに対する解決策を提示し、海外の大学等も含めた学外組織との連携による国際産学連携研究の実施など多様な産学連携活動を行います。

工学院産学連携室

工学院教育基金は、工学院の教育高度化と、所属学生の研究活動および国際交流を直接的に支援することを目的としています。イノベーションをリードする工学人材育成に向け、工学院の教育に使途を特定した基金へのご寄附をお願いします。尚、以下の寄附メニューページからもご寄附を受け付けています。

寄附メニュー（学院への寄付）

幅広いエンジニアリングを学べる魅力的環境

工学院 機械系
中川亮汰さん（学士課程4年、2025年度）

機械系ではメカトロ・材料・熱流体・加工など工学に関する多種多様な知識を学ぶことができます。座学はもちろんのこと実際にチームで設計や加工を行う演習もあり、知識を自分の力として身に着けられるとともに他者と共同してものつくりを行う楽しさを味わえます。「機械」という言葉から受けるイメージより幅広く、社会を支えるエンジニアリングを間近で知ることができ知的好奇心を刺激される素晴らしい環境です。

ガソリンエンジン車からの有害物質の排出メカニズムの解明

工学院 システム制御系
芦沢圭梧さん（学士課程4年、2025年度）

実際の交通流の中を走行するガソリンエンジン車から排出される一酸化炭素やアンモニアなどの有害物質の排出メカニズムについて研究しています。実験では、実路で自動車を運転しながら、排出ガス濃度や走行データを収集しています。これらの有害物質の排出はエンジン制御と密接に関係しており、走行中に得られるデータが解析の鍵となります。本研究は環境問題に直結する重要なテーマであり、非常にやりがいを感じています。

光無線給電用受光器に向けた半導体材料の研究

工学院 電気電子系
入江真優さん（修士課程1年、2025年度）

長距離での無線電力伝送に向け，レーザーなどの光源を用いて電力を伝送する「光無線給電方式」が注目されています。電力伝送の無線化はデバイスの小型化や長寿命化に繋がると期待されており、私はこの光無線給電に用いる受光器に向けた半導体材料の研究に取り組んでいます。研究では、クリーンルーム内の真空装置を使用した半導体薄膜の形成など、貴重な経験を積むことができ、楽しく研究を進めています。

ゲームやVRを支える物理エンジンの計算をより速く、正確に

工学院 情報通信系
安福拓未さん（修士課程1年、2025年度）

物理エンジンはゲームやVRでリアルな動きをシミュレーションしますが、物体の関節の動きを計算する際、特定の条件下で動作が不安定になる課題を抱えています。私の研究では、この不安定になる根本原因を突き止め、より少ない計算で動きを安定させる新しい手法を提案することに取り組んでいます。この研究を通して、現実に近いシミュレーションを構築することで、人が自然に楽しく創造的に暮らせる情報環境を作りたいです。

自然災害の多い日本に必要な経済対策の一助となれるように。

工学院 経営工学系
中里真也さん（修士課程1年、2022年度）

大規模な自然災害は経済に大きな影響を与えます。私の研究は、関東大震災で被災した千葉県における地域別の産業データを用い、関東大震災が千葉県の産業発展にどのような影響を与えたのか、その因果関係について推定することで、より適した経済対策を導くことを目的としています。分析に最適な数量モデルを考え、統計的に検証し、修正や再構築を考えることにやりがいを感じています。