Science Tokyo初の複数の理工学系と医歯学系が融合した大学院教育コース「人間医療科学技術コース」キックオフミーティングを開催

2025年6月12日 公開

東京科学大学(Science Tokyo)は5月8日、大岡山キャンパス 西9号館ディジタル多目的ホールにて、「人間医療科学技術コース」のキックオフミーティングを開催しました。

人間医療科学技術コースは、複数の理工学系と医歯学系が融合した本学初の大学院教育コースで、人々の健康を守り、人と環境に優しい持続的なグローバル社会を実現する科学技術の発展に貢献することを理念に掲げ、2025年4月に設置されました。

このコースには、医歯学系からは、医歯学総合研究科、保健衛生学研究科の2研究科、4つの専攻※1、理工学系からは、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院の5学院、9つの系※2が参画しており、分野を越えて学べる大学院複合系コースとなっています。

本コースでは、機械、システム制御、電気電子、情報通信、材料、応用化学、情報工学、生命理工学、イノベーション科学の各分野での理工学系専門力に加えて、医学、歯学、看護学などの医歯学系専門分野を含めた広域な専門領域を横断的に学ぶことができます。特に、他分野の研究室体験や異なる分野の専門教員・学生との交流などを通じて、自らの専門分野にとどまらず多様な分野の知識や技能を俯瞰的に学び、それを活かす機会が豊富に用意されています。

キックオフミーティングは、越川直彦コース主任の進行のもと、田中雄二郎学長の開会あいさつから始まりました。田中学長は人間医療科学技術コースに入学した学生に向けて「皆さんは社会に新しい価値を提供する大学として歩み始めたScience Tokyoの最前線に立っています。新しい学問分野創出とグローバルな研究開発のリーダーを育成するため、116人もの教職員が皆さんをサポートする。皆さんの挑戦を全力で応援します」と述べました。
続いて、主管学院である生命理工学院・粂昭苑学院長のあいさつに続いてコースの概要説明、コースに参加している各系の説明を行いました。

※1
医歯学専攻、生命理工医療科学専攻は博士課程、医歯理工保健学専攻は修士課程、看護先進科学専攻は5年制の博士一貫
※2
機械系、システム制御系、電気電子系、情報通信系、材料系、応用化学系、情報工学系、生命理工学系は修士課程と博士後期課程、イノベーション科学系は博士後期課程のみ
開会の挨拶をする田中学長
コースについて説明する生命理工学院の粂学院長

最後に、北本仁孝物質理工学院長より閉会のあいさつがありました。人間医療科学技術コースの発展のために重要となる5つのC(Curiosity,Communication,Collaboration,Change,Challenge)を大切にしていただきたいというメッセージを述べて、キックオフミーティングを締めくくりました。

キックオフミーティングの後には、西5号館つばめテラスにおいて懇親会が開催され、教職員と学生約120人の参加者が人間医療科学技術コースの開講をお祝いし、交流を深めました。懇親会では、大竹尚登理事長があいさつに立ち、人間医療科学技術コースへの期待を述べました。大学統合後初となる、理工学系と医歯学系が融合した大学院教育コースの門出を祝う記念すべき機会となりました。

左から笹野哲郎教授、北本学院長、大竹理事長、堤田直子学院等事務部長
120人の参加者が交流を深めた懇親会

人間医療科学技術コースでは、人間の健康・医療・環境に関わる様々な課題を解決することのできる人材育成を目指しています。自らの専門分野の枠を超えて新たな分野を開拓できる創造力と指導力とを有し、世界で活躍できる人材を育成していきます。

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