保健衛生学研究科
東京医科歯科大学医学部に看護学と検査技術学の2専攻から成る保健衛生学科が設置されたのは1989年4月であり、その後1993年4月に大学院博士前期課程が、1997年4月には大学院博士後期課程が開設されております。
さらに2001年4月からは、大学院保健衛生学研究科は看護学や検査学の分野ではわが国で初めて部局化(重点化)された大学院となり、大学院を中心に据えた学部・大学院の一貫教育研究体制を整え、わが国唯一の医療系総合大学として看護・医療技術系医療人の育成の中心的な役割を担っております。
そして、2014年4月より、総合保健看護学専攻は5年一貫制博士課程「看護先進科学専攻」へと改組いたしました。また、同じく2014年4月より、国内初である国公私立の共同教育課程である5年一貫制博士課程共同災害看護学専攻を設置し、本研究科は生体検査科学専攻とあわせて3専攻となりました。
さらに、2018年度より生体検査科学専攻は、大学院医歯学総合研究科へ移動し、改組を行いました。
保健衛生学研究科で学ぶ魅力
高度実践者、研究者や教育者の養成
学士課程で修得した知識・技術を基盤に、看護学の科学的思考と研究・教育・実践能力を養い、保健・医療分野における広い視野と高い倫理観をもつ、国際的・学際的に活躍しうる高度実践者、研究者や教育者の養成を目的として2014年度に改組を行いました。看護系大学・大学院の教員として、優れた実践者・専門職業人と研究者育成のための教育的役割を担うことができる看護教育者、人々の健康と福祉に寄与する看護学の構築・発展のために、研究機関、教育機関、医療機関、官公庁等で、国際的・学際的に活躍・貢献できる研究者、総合的な判断力と遂行力並びに高度な倫理観を備えた高度専門職業人を養成し、医療機関での医療の質向上や、官公庁等の政策決定等に寄与できる人材を、5年一貫教育による博士課程において養成しています。
専門看護師(CNS)の養成
ここでは学士課程で修得した知識・技術を基盤に、科学的思考と研究・教育・実践能力を養い、保健・医療分野における広い視野と高い倫理観を持つ、国際的・学際的に活躍しうる高度実践者や研究者、教育者を養成します。さらに災害・クリティカルケア看護学の領域では、看護研究、指導力に加え、高度な看護実践能力を要する専門看護師(CNS)の養成を行います。
保健衛生学研究科の構成
博士課程
- 看護先進科学専攻
- 共同災害看護学専攻
保健衛生学研究科の特色ある取り組み
5年一貫教育
看護学の高度な研究・教育・実践における専門性を追求するとともに、5年一貫教育による若手研究者の育成と、質の高い看護学博士論文作成への取り組み、高度実践者(専門看護師)の博士号取得を推進する教育を行います。また、5年一貫教育とすることで、大学院入学時から博士号取得を希望する研究意欲の高い学生を継続的に確保し、5年間のスパンの中で効率的かつ発展的な教育・研究計画を立てることができます。取得学位を博士とすることで、研究計画・研究倫理審査・学位論文審査などは一本化されます。そのため学生は、現在の前期課程2年・後期課程3年と分断されることのない教育・研究環境で、長期的視野に基づいたアカデミックプランに基づき、質の高い看護学博士論文作成に取り組むことができます。なお、2年次終了時点において、修学レベルの把握及び研究の進捗状況達成度を確認するために、コースワークの単位取得状況と試験並びに研究計画書又は研究課題レポートの審査による中間評価を行い、合格者を進級させます。
多種多様な人材の育成
本専攻は、(1)看護系大学・大学院の教員として、優れた実践者・専門職業人と研究者育成のための教育的役割を担うことができる看護教育者、(2)人々の健康と福祉に寄与する看護学の構築・発展のために、研究機関、教育機関、医療機関、官公庁等で、国際的・学際的に活躍・貢献できる研究者、(3)総合的な判断力と遂行力並びに高度な倫理観を備えた高度専門職業人を養成し、医療機関での医療の質向上や、官公庁等の政策決定等に寄与できる者、(4)国際的視野・ネットワークを有し、看護実践、教育、研究の経験をもとに、社会への提言や、グローバル、国、自治体レベルでの政策・立案等に関与し得る看護グローバルリーダー、(5)深い知識と確かな技術、人間性の涵養と看護領域の豊富な経験をもとに、チーム医療における管理・運営・調整、人々の治療・療養管理支援など、看護職による新たな役割開発と活躍の場の確保ができる者、(6)俯瞰的視点と実行力、意欲と使命感を有した者に学位を授与することとしています。
学生数・所属教員数
学生数 | 90名程度 |
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情報公開
保健衛生学研究科の組織
- 柏木聖代(教育委員長)
- 佐々木吉子(看護先進科学専攻長)
- 佐々木吉子(共同災害看護学専攻長)