学ぼう科学技術を 羽ばたこうグローバルに
附属科学技術高等学校は、国立大学法人の附属学校では唯一の工業系専門高校です。学科は、科学・技術科1学科で、応用化学分野、情報システム分野、機械システム分野、電気電子分野、建築デザイン分野の5つの分野から構成されています。東京科学大学(Science Tokyo)の附属学校として、大学と連携した教育実践・研究を進めており、卒業生の多くは大学に進学し、研究者や技術者として、企業や教育界など各界に有為な人材を送り出しています。
附属科学技術高等学校の紹介
附属科学技術高等学校の活動
附属科学技術高等学校で学ぶ魅力
科学・技術科のカリキュラムで、興味のある5つの専門分野で学ぶことができます。
1年生は、分野に所属せず共通のカリキュラムで学習します。どの分野にも共通する普通科科目を中心に、理工系の基礎科目を学習することにより、自分が何に興味を持っているか、適性があるかをじっくり考えることができます。1年生の末に分野を選択し、2年生から5つの専門分野に分かれて学習します。どの分野でも理工系の大学レベルに匹敵するような本格的な実験や実習を行い、各分野の特性を活かしながら、知識の深化と技術の習得をめざし、普通科高校ではできない学習に取り組みます。

2027年4月、大岡山キャンパスに移転します。
附属科学技術高等学校は現在の東京都港区にある「田町キャンパス」から東京都目黒区の「大岡山キャンパス(緑が丘地区)」に移転します。移転にあたり、新時代の科学技術教育に適した2棟の新校舎を建設。大学キャンパス内に立地する附属高校という価値を最大限に活かし、高大接続・連携をこれまで以上に強力に推進するなど、新時代の科学技術教育の在り方を提案し、理工系教育のフロンティアへ向かって新たなキャンパスで生まれ変わります。

附属科学技術高等学校の特色ある教育研究活動
探究活動「主体的に学び、課題解決能力を育成する」
各学年で生徒全員が「探究活動」を実践します。多くの実験・実習を通して、本質的な理解を追求していきます。1年生では、「探究活動の基礎」として、どの分野にも共通する「科学技術に関する基礎的な科目の学習」を行います。2年生では、分野の特性を活かした専門性の高い科目の学習が始まります。本格的な実験や実習を行い「探究活動の深化」を目指します。
3年生では、「探究活動の完成」段階として、「課題研究」に生徒全員が取り組み、独創性・創造性を養います。その他、専門分野に所属後、各分野の専門科目を学びます。附属科学技術高等学校だからできる本物に触れる学びを通して、理工系で生きるプロフェッショナルとして、世界に羽ばたいていきましょう。

高大連携教育「Science Tokyoと連携して、科学技術の最先端を体感する」
附属科学技術高等学校は、Science Tokyoの一員として、学院・研究科・学部・教育院・研究院・病院などの組織と連携し、数多くの高大連携プログラムを展開しており、生徒は在学中に大学の教員や学生による講義を受ける機会が多数あるなど、理工学系、医歯学系ともに密な連携を深め、高大連携教育の強化、高校教育活動の充実を図っています。
新しい大学のスタートを契機に、医歯学系との連携を開始。さらに、大岡山キャンパス移転に向け、高大接続・連携のさらなる連携を計画しています。これからも、一歩先の学びを拓く教育活動を実施していきます。

国際交流・海外研修「海外校との協働研究、研究成果の海外での発表など、国際的な活動の場を提供します」
国際交流・海外研修プログラムには、優秀で意欲的な生徒が選抜されます。附属科学技術高等学校は、スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)研究活動の一環として、2011年度より、フィリピン共和国のデ・ラ・サール大学附属高等学校との交換留学が開始。2024年度からは、オンライン協働研究と組み合わせ、バージョンアップした“SSHフィリピン国際協働研究プログラム”を開始しました。海外の高校との協働研究、積み重ねてきた研究の海外発表、海外の生徒たちとの交流などは、将来グローバルに羽ばたく生徒たちにとって、貴重な第一歩となります。

校長メッセージ
本校では自らが設定した課題を、科学技術を用いて問題解決を図る探究活動を学習の中心に据えています。1学年では探究活動の基礎を学び、2学年では探究活動を深化させ、3学年で探究活動を完成させます。これらは文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)ならびにスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けて、本校が開発した教育プログラムです。また、海外の高校との協働研究プロジェクトや国際科学コンテストでの研究発表などを通して、国際人としてのコミュニケーション力を涵養しています。そして大岡山キャンパス移転を機に、高大連携教育をより一層推進していきます。
さらに大学レベルの実験・実習施設を整備し、熱心で優秀な教員による恵まれた教育環境を備えています。生徒のみなさんが本校で高度な科学技術の基礎を習得し、充実した高校生活を送れるよう、教職員一同努力してまいります。
附属科学技術高等学校長 梶原将

広報誌
附属科学技術高等学校(Science Tokyo HS)の概要を、受験生向けにまとめたパンフレットです。附属科学技術高等学校では何が学べて、どのようなスクールライフが送れるのか、生徒の声を織り交ぜながら紹介しています。
附属科学技術高等学校Webサイト
受験生の方
附属科学技術高等学校の入学試験に関する情報、学校説明会などの受験生向けイベントの情報をご確認いただけます。
附属高校教育基金への寄附について
附属科学技術高等学校に対するご支援のお願い
附属科学技術高等学校は、「科学・技術を志向する全人的教育」を教育目標として、130年を超える伝統の中で多くの理工系人材を輩出してきました。2024年10月には、東京工業大学と東京医科歯科大学の統合による「東京科学大学(Science Tokyo)」の誕生に伴い、「東京科学大学附属科学技術高等学校」へと生まれ変わりました。さらに2027年4月には、東京科学大学大岡山キャンパスへの移転を予定しており、伝統を受け継ぎながらも、新しい科学技術高校として生まれ変わろうとしています。先駆的な科学技術教育や国際性涵養のための各種交流事業や教育プログラムの実践、授業カリキュラムの改善等により、より充実した教育環境を実現し、社会に貢献できるような自主性と創造性を育む人材の育成に、皆様から、温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。