東京科学大学附属科学技術高等学校(Science Tokyo High School)は3月10日、田町キャンパスの附属高校体育館にて、2024年度卒業式を執り行いました。式典には、卒業生とその保護者、および附属高校の中川茂樹校長をはじめ、附属高校教職員、学長、理事、執行役副学長、来賓が出席しました。Science Tokyoとして執り行われる初めての卒業式です。

式では、各クラスの担任教諭による卒業生呼名の後、中川校長から代表生徒に卒業証書が授与されました。また、学業成績が優秀であった生徒に優等賞の表彰も行われ、中川校長から表彰状が授与されました。
中川校長は式辞で、卒業生、またご家族へのお祝いの言葉とともに、「大事なことは本校で学んだ科学や技術をもとに不断の努力で各自の力を磨いていくことにあります。皆さんが培ってきた「自主性」と「創造力」で様々な事柄に挑戦してください。附属高校の卒業生であることの誇りを胸に、来るべき新しい未来を切り拓いてくれることを期待しています。」と卒業生への期待の言葉を述べました。また、「皆さんが皆さん自身で未来への夢を描き、その夢を実現するための挑戦をし続ける道を歩む人物になられることを願っています。」と門出のメッセージを贈りました。

次に、東京科学大学(Science Tokyo)の田中雄二郎学長は祝辞として、「これからは大学で、あるいは社会で、活躍するためのさらなる知識・実践力の強化に努めると思います。共に学んだ仲間はさまざまな方向に進んでいくこととなりますが、いつか連携する機会がおとずれるかもしれません。研究を発展させるとき、社会に出て壁にぶつかったとき、新たな学問を作り上げるとき、対話ができる仲間の存在は大きいものです。ぜひこのネットワークを大切に、というのが、同じ組織の先輩である私からのアドバイスです。」と述べました。さらに、「東京科学大学は開かれた大学を目指しています。人生100年時代、学びなおしの機会はほぼ確実に訪れます。その時は皆さん、東京科学大学に戻ってきてください。教職員一同、楽しみに待っています。」と卒業生にエールを送りました。

続いて、列席した山田素子理事(インフラ・事務総括担当)、関口秀俊執行役副学長(教育担当)の紹介がありました。
高校の同窓会である「芝浦工業会」の伊藤博会長による来賓としての祝辞の後、来賓の附属高校PTA会長、芝浦工業会副会長、教育後援会会長、同副会長の紹介、および記念品の紹介がされました。
最後に、在校生を代表して、生徒会会長の春木美璃さん(科学・技術科情報システム分野2年)が送辞を、卒業生を代表して、辻本久利央さん(科学・技術科機械システム分野卒業生)が答辞を述べ、閉式となりました。

Science Tokyoでは、附属高校との数多くの高大連携プログラムを展開しています。生徒は在学中に大学の教員や学生による講義を受ける機会が多数あるなど、理工学系、医歯学系ともに密な連携を深め、高大連携教育の強化、高校教育活動の充実を図っています。
卒業生の皆さんが、挑戦を忘れずに、新たな歴史を切り拓いていくことを心から願っています。
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