学生ボランティアグループ(VG)とKitmeeが「非常食ワークショップ」を開催

2025年12月8日 公開

10月17日、東京科学大学(Science Tokyo)のHisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)地下2階ワークショップルームにて、東京科学大学学生ボランティアグループVG(以下、VG)とKitmeeの共催で、「非常食ワークショップ」を開催しました。本企画は学生の防災意識向上を目的として、長期保存食(防災非常食)とフェーズフリーをテーマに企画したイベントです。本学総務企画部環境安全課安全企画グループから、消費期限の近い非常食を一部提供してもらい、開催にご協力いただきました。

「非常食ワークショップ」開催の様子

当日は、本学学生12人が参加し、4つのグループに分かれて、試食やディスカッション等をおこないました。各グループにはVGメンバーがファシリテーターとして参加しました。
本イベントの司会はVGメンバーの神保美結さん(工学院 学士課程1年)が務めました。

まず初めに、参加者の皆さんには、災害時に必要な非常食として何が思い浮かぶか、災害時に必要となる物資にはどのようなものがあるか、味や栄養、調理方法などについてグループで話し合ってもらいました。その後、VGメンバーより、災害に備えて用意するべき非常食(例:1日1人あたり3リットルの水、米、缶詰等)、食事に関して用意するべきもの(紙皿・紙コップ・割りばし、カセットコンロ、ラップ・アルミホイル等)として具体的にどのような物品があるかについて説明しました。

次に、全員で非常食を試食してみました。今回試食した非常食は、アルファ米とフリーズドライ米、5年保存パン、5年保存肉じゃが、5年保存ハンバーグ煮込み、5年保存えいようかんです。試食中は、当事者となった場合の視点にたって、「災害時にはどのような食品が食べやすいか」「どのような調理法が可能か」「避難生活のなかで食べ続けられる味か」などを考えながら、お互いに意見を出し合い話し合って食べる様子がみられました。

試食後は、VGメンバーより、非常食を選ぶ上で重視したいこと(おいしいか、飽きない味か、栄養は十分に摂取できるか、賞味期限はどれくらいか、重量はどうか、食器は必要か、アレルギー成分が含まれていないか等)を紹介してから、再びグループにて、「非常食を選ぶ際に最も注目したい点」「どのような非常食があったら買いたい・食べたいか」「非常時に適している料理は何か」を話し合ってもらいました。各グループで話し合ったことは全体に向けて発表してもらい、参加者全員で内容を共有しました。

最後に、Kitmee代表の渡邊舞衣さん(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 都市・環境学コース 修士課程1年)より、日常と災害という二つのフェーズを分けず、日常生活から工夫しておくことで災害時にも活用できる「フェーズフリー」という考え方を説明し、フェーズフリー商品や地域でのフェーズフリーな取り組みについて紹介しました。

本イベントを通して、参加者とVGメンバーも含めた学生全員が、災害への備えや心構え、いのちを守るための取り組み、日常生活を工夫しながら災害に備える意義について共に話し合い、防災に関する知見と意識を深めました。

VGでは今後も、復興支援・防災活動に関するさまざまな取り組みを展開する予定です。

来場者アンケートより(一部抜粋)

  • 普段食べることのない保存食を食べられてよかった。もうすぐ大震災が起きるかもしれないし、災害への対策の大切さを再認識できた。
  • 防災食についてあまり知らず、学校で貰った乾パンのようなものを想像していましたが、食卓に並ぶレベルのものだったので大変驚きました。
  • 羊羹やパンのような簡易的に食べられるものが非常食においては大切なのかなと思いました。
  • 色々な非常食を実際に食べ、グループで交流することを通じて様々な学びがありました。
  • 様々な非常食を食べることができて、楽しかったし、とても参考になった。
  • いろんなものが食べ比べられて楽しかったです!

運営メンバーのコメント

神保美結さん(工学院 学士課程1年)
このたび、「非常食ワークショップ」を無事に開催することができ、大変嬉しく存じます。開催にご協力くださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。
防災意識の高い方から、災害について考える機会の少ない方まで、幅広い層の方々にご参加いただきました。非常食を実際に味わっていただき、「思っていたより美味しい」との声も多く寄せられました。
グループワークでは、「災害時にどのような食事が求められるのか」をテーマに、参加者同士で意見を交わして災害時に必要なことを考えていただきました。私は現在、工学を専攻しています。工学は、未来の社会に必要な仕組みを想像し、形にしていく学問です。今回の体験を通して、私自身も周囲と協力しながら、まだ存在しない新しいアイデアを生み出していきたいと感じました。

司会を務めた神保さん
Kitmeeの渡邊さん

東京科学大学学生ボランティアグループ(VG)について

大岡山学生支援センター未来人材育成支援室に所属する学生団体で、東日本大震災での写真洗浄活動をきっかけに誕生しました。現在は、復興支援・防災活動・地域連携を軸に、学内外でさまざまなボランティア活動を実施しています。具体的には、工大祭およびホームカミングデイでの被災地復興支援物産展、学内防災訓練の補助、こども食堂、教科書・参考書の寄付・譲渡の仲介(古本市)、コンタクトレンズ空きケース回収などがあります。週1回Taki Plazaにてランチミーティングを行い、現在は被災地訪問スタディツアーの計画などを進めています。

Kitmeeについて

Kitmeeプロジェクトは、「もしものためのいつもをつくる」という『フェーズフリー』な社会の実現をコンセプトに掲げ、学内外で防災活動に取り組んできたチームです。具体的には、防災訓練やTaki Plazaでのフェーズフリーグッズの展示や、学内においてフェーズフリーアプリの開発を行っています。

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お問い合わせ先

大岡山学生支援センター 未来人材育成支援室(学生活動支援窓口)
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1 Taki Plaza B1 TP-005
Email:st-initiativesupport@ssc.isct.ac.jp
Tel:03-5734-7629