未来の国際リーダーたる本学学生5人が2024年度「東工大学生リーダーシップ賞」を受賞

2025年1月6日 公開

2025年2月19日 更新

東京工業大学は9月19日、2024年度「東工大学生リーダーシップ賞」を5人の学生に授与しました。
本賞は、東京工業大学の学生を対象に、国際的リーダーシップの育成を目的として、知力・創造力・人間力・活力などのリーダーシップの素養に溢れる者を表彰し、さらなる研鑽を奨励するもので、2002年度から実施しています。従来、授賞対象者は学士課程の2年目から4年目までの学生でしたが、本年度は範囲を広げ、昨年度に学士課程を卒業した者も対象者に加えて実施されました。

懇談会後の記念撮影(左から)永田さん、松尾さん、増井さん、八木さん、倉島さん

授与式はHisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)にて行われ、益一哉学長(当時)から賞状を授与し、副賞を贈呈しました。授与式終了後は、学長及び学院長と受賞者で懇談を行いました。

今回表彰された学生5人は以下の通りです。

2024年度「東工大学生リーダーシップ賞」受賞者

永田大翔さん(工学院 システム制御系 学士課程3年)

主な受賞理由

  • NHKの技術エンターテイメント番組「魔改造の夜」(第9回)に出場した東工大の混成チームをチーム内最年少のリーダーとして取りまとめ、チームの優勝と審査員特別賞受賞に導いた。強豪企業チームに勝利した意義は大きく、学内外で大きな反響を呼んだ。
  • ロボット技術研究会の部長も務め、東工大のものつくり環境を整える活動に尽力した。

永田さんのコメント

このたびはこのような名誉ある賞をいただき、誠に光栄です。
魔改造やロボット技術研究会において共に挑戦してくれた方や、支援していただいた方に感謝申し上げます。特に魔改造において全体代表の斎藤天丸さんや、ものつくり教育研究支援センター長・教授 遠藤玄先生を始めとする同センターの方々には大変お世話になりました。困難も多かったものの、入学してから見てきた東工大のものづくりの一端に触れ、リーダーとして面白いものづくりに関われたことはとても良い経験でした。これまで得た学びを生かし、より一層活動や学びに邁進していこうと思います。

松尾祥汰さん(工学院 情報通信系 修士課程1年)

主な受賞理由

  • 学生による学生のための相談活動を行う「ピアサポーター」の2023年度代表として、メンバーと共に年間200〜300件の相談案件に対応した。また、東京医科歯科大学との統合を見据え、医科歯科大ピアサポーターとも積極的に交流した。
  • 東工大学生ボランティアグループ(VG)の主要メンバーとして被災地域の支援活動を行ったほか、国際交流施設Taki Plazaの運営を支える学生団体「Taki Plaza Gardener」(TPG)のメンバーとしてもリーダーシップを発揮した。

松尾さんのコメント

このたびは名誉ある賞をいただき、誠に光栄です。
これまで、ピアサポーター、VG、TPGと様々な団体に所属し無我夢中で活動してきましたが、時には困難やトラブルに直面し、自らのリーダーとしての在り方に迷うこともありました。その度に、熱意ある仲間に支えられ、先生方や職員の皆さまから親身なサポートをいただいたことで、少しずつリーダーとして成長できたのではないかと感じています。この場をお借りして感謝申し上げます。今後も、前例に捉われることなく多様な活動を展開できるよう、精進してまいります。

八木遙希さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)

主な受賞理由

  • 5年ぶりに制限なく開催された2023年度工大祭の実行委員長を務め、コロナ禍前とは違う新しい工大祭を成功させた。
  • 企画・運営担当者への安全講習会などを実施したほか、大型ディスプレイ設置のためにクラウドファンディングを行った。また、200人を超える実行委員の当日の業務シフトを自ら考え、さまざまなイベントが円滑に開催できるように工夫した。

八木さんのコメント

このたびは名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
私は昨年の工大祭の実行委員長を務めておりました。工大祭2023は実に5年振りとなる制限のない実地での開催でした。それに際し、再建と進化の2軸で工大祭を作り上げてきました。結果的にのべ4万人の来場者の方にお越しいただき、統合前最後の学園祭の集大成となるものを作ることができました。こうして培ったリーダー像をさらに磨いていき、社会にそれを存分に発揮していきたいと思います。また、リーダーであった自分を支えてくれた自慢の後輩が作るこれからの工大祭をぜひお楽しみいただければと思います。

増井創大さん(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 修士課程1年)

主な受賞理由

  • 工大祭2022において、系として模擬店を出店することを発案し、リーダーシップを発揮して系の同級生の90%が参加する企画にまとめ上げた。コロナ禍で失われつつあった「同級生」の連帯感を再生する契機となるとともに、後輩の相互学びの場を作り出し定着させることとなった。工大祭2023では、模擬店部門で初の「Best of 工大祭」を受賞した。
  • 工大祭2022で起きた運営上の問題なども粘り強く解決し、後年度の企画における指針を作るなど、指導力を発揮した。

増井さんのコメント

このたびは、東工大リーダーシップ賞をいただき、誠にありがとうございます。
今回の受賞は、私一人の力ではなく、共に活動した仲間たちの支えと協力があってこその成果です。模擬店の企画では、皆の力を一つにまとめ、学内外の絆を深めることができたことが何よりも嬉しい経験となりました。今後もチームワークを大切にし、より良い社会に貢献できるよう邁進してまいります。

倉島千将さん(環境・社会理工学院 融合理工学系 修士課程1年)

主な受賞理由

  • 体育会剣道部では学士2、3年次に主将として部を率いた。学士4年次後学期からはマサチューセッツ工科大学(MIT)へ留学し、MIT Kendo Clubを立ち上げて稽古の運営等を行い、活動を引継いだ。これにより日本との文化交流に貢献した。
  • MITではプラズマ乱流の研究を行い、MIT大学院生とともにアメリカ物理学会の国際会議に参加した。

倉島さんのコメント

このような名誉ある賞をいただくことができ、大変光栄に思います。
MIT留学中は講義・研究面で辛いことの連続でしたが、ボストンの剣道コミュニティでの出会いにも恵まれ、何とか乗り越えることができました。そうした中で剣道クラブを立ち上げ、帰国後も継続的な交流を実現できたことは望外の喜びです。
現在は剣道部監督として、東京科学大学剣道部への統合に向けた協議・調整に取り組んでおります。東工大学生リーダーシップ賞の名に恥じぬよう、大学院での研究や剣道部での活動により一層励んでまいります。

※東京工業大学は、2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学(Science Tokyo)となりました。

授与式後の記念撮影(前列左から)八木さん、永田さん、益学長(当時)、松尾さん、増井さん、倉島さん

更新履歴

  • 2025年2月19日 写真を追加し本文の編集を行いました。

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