東京科学大学(Science Tokyo)と理化学研究所(理研)は、相互の強みを活かした研究および人材育成の一層の推進を目的として、2026年7月7日、Science Tokyoにおいて基本協定を締結しました。
本協定は、両機関が有する研究資源や人材を有効に活用し、先端的な学術研究の発展とその成果の社会実装を目指すもので、両機関はこれまでの個別の共同研究等から一歩進んだ、組織的かつ戦略的な連携・協力体制を構築します。特に、AI技術を活用した最先端研究領域における連携を強化し、研究力の向上と革新的成果の創出を目指します。
締結式には、Science Tokyoからは大竹尚登理事長、田中雄二郎学長、波多野睦子理事が、理研からは五神真理事長、川﨑雅司理事、野崎京子理事が出席し、協定文書に両理事長が署名した後、連携の在り方について意見交換を行いました。
協定の内容
本協定に基づき、Science Tokyoおよび理研は以下の事項について連携・協力を推進します。
- 共同研究等の研究における連携・協力
- 研究情報の提供等を含む研究交流および人材交流
- 研究人材等の育成における相互支援
- 研究施設・設備の相互利用
連携の背景と展望
Science Tokyoの前身の一つである東京工業大学では2006年にスーパーコンピュータ“TSUBAME”の運用が開始され、学術・産業・教育を横断する計算基盤として発展し続けています(現在はTSUBAME4.0(2024年))。その精神を受け継いだ理研の計算科学研究センターでは「京」、「富岳」といった超高性能計算機とその能力を最大限に引き出すためのアプリケーションが開発され、共用施設として運用されるなど、両機関はともに、わが国の計算機科学を先導してきました。
この度のScience Tokyoと理研の連携では、「AI&コンピューティング」を中核領域として、AI for Science関連の研究を推進することにより、データ駆動型科学研究に必要な多様な研究基盤の構築と高度化、創薬・医科学研究のプロセス革新、移動通信技術、半導体産業への応用や、これらを継続的に行うための研究・開発人材の育成を進めてまいります。
今後、量子コンピュータおよび量子-HPCハイブリッドの実用化により、科学研究に大きな変革をもたらすことが予測され、国内外の大学・研究機関の連携が重要性を増す中、Science Tokyoと理研はその中核としての役割を果たすことが期待されています。
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