異分野融合と世代を超えた協創で未来を拓く ― Cross-disciplinary, Cross-generation for a Brighter Future ―
2025年12月9日、東京科学大学は理化学研究所と共に「連携シンポジウム」を東京科学大学大岡山キャンパスのレクチャーシアターで開催しました。本シンポジウムは、異分野融合と世代を超えた知の連携によって未来社会を支える科学技術の可能性を探る場として企画され、『30年後の変革社会を見据えた研究の展開と新たな学理の創出、優れた人材の育成に向けた取り組み』というテーマを共有しました。会場には多くの参加者が集まり、さらに神戸・横浜・和光にある理化学研究所の研究者や、東京科学大学のすずかけ台・湯島・田町キャンパスの研究者・学生も参加できるよう、ハイブリッド形式で実施。参加申し込みは250名を超え、学部生を含む多くの学生も参加、活発な質疑応答あり、研究者との直接対話を通じて学びを深める貴重な機会となりました。
開会にあたり、東京科学大学の大竹尚登理事長は「急速に変化する社会課題に対応するためには、学際的な研究と国際的な知の連携が不可欠です。本シンポジウムがその第一歩となることを期待します」と挨拶し、続いて理化学研究所の五神真理事長は「東京科学大学と理化学研究所は多くの理念を共有しており、両者の本格的な連携が科学による社会変革の新たなエンジンとなると期待している」と述べ、連携の重要性を強調しました。
プログラムでは、光格子時計の開発で量子計測の新たな地平を切り拓いた香取秀俊先生による基調講演が行われ、量子技術と計算科学の融合がもたらす未来像が示されました。さらに、東京科学大学からは「Visionary Initiatives(VI)」を牽引するプログラムディレクター3名、石川文彦先生、黒田公美先生、関根康人先生が登壇し、学際的研究の取り組みを紹介。加えて田中克典先生、島村徹平先生による先端研究の講演も行われました。理化学研究所からは、AI基盤技術、脳科学、化学、地球・惑星科学など、未来社会を支える多様な研究基盤が紹介され、両機関の知見と人材が交わることで革新的な科学技術が生まれる可能性が示されました。
今回のシンポジウムは、東京科学大学と理化学研究所の連携をさらに強化・深化させる重要な一歩となりました。閉会の挨拶で東京科学大学の田中雄二郎学長から、東京科学大学は理化学研究所とともにイノベーションを中核としたエコシスムを牽引していきたい旨述べられたように、両機関は今後も協創を通じて、国際的な研究ネットワークを広げ、基礎科学から応用研究までをつなぎ、社会課題の解決に貢献することを目指します。プログラム終了後には懇談会も行われ、登壇者と参加者が講演で得た知見をさらに深め、研究者同士のネットワークを広げる場となりました。