「第19回学生応援フォーラム」を開催

2026年3月31日 公開

「ひろがる世界、つながる未来」をテーマに学生主体の交流と発表を実施

東京科学大学(Science Tokyo)大岡山学生支援センター未来人材育成支援室(学生活動支援窓口)は、3月2日、Hisao & Hiroko Taki Plazaにおいて「第19回学生応援フォーラム」を開催しました。

第19回学生応援フォーラム参加者 田中雄二郎学長(最前列左から4人目)、若林則幸理事・副学長(教育担当)(同左から5人目)、関口秀俊執行役副学長(教育担当)(同左から6人目)、伊東幸子副学長(学生支援担当)(同左から1人目)

本フォーラムは、学生間のみならず、大学および地域社会にとって有益な公的学生活動の活性化を図るとともに、学内外の学生同士の交流促進を目的として毎年開催しています。第17回以降は、プログラムの検討から企画・運営に至るまでを学生主体で実施しており、その過程を通じて学生の自主性および社会性の涵養を図る機会として位置付けています。

第19回となる今回は、東京科学大学として2回目の開催となりました。運営に携わる学生による協議の結果、フォーラムテーマは前回に引き続き「ひろがる世界、つながる未来」としました。本テーマには、本フォーラムが各活動の視野を広げ、より良い未来の実現に資する契機となることへの期待が込められています。

当日は、本学の学生・教職員に加え、宇都宮大学、お茶の水女子大学、東京外国語大学、麗澤大学からの学生・教職員、ならびに社会人の方々など、計100名が参加しました。

司会進行は、松本淳弥さん(生命理工学院生命理工学系生命理工学コース修士課程1年)および渡邊花音さん(物質理工学院材料系2年)が務めました。

開会式

開会にあたり、田中雄二郎学長より挨拶があり、続いて伊東幸子副学長(学生支援担当)より、本学における学生支援の取り組みおよび本フォーラムの趣旨について説明が行われました。

開会挨拶をする田中雄二郎学長
フォーラム趣旨を説明する伊東幸子副学長(学生支援担当)

アイスブレイク

参加者間の交流促進および活発な意見交換を目的として、アイスブレイクを実施しました。参加者は3~4名の小グループに分かれ、「振り返りシート」に本フォーラムの目標を記入した後、「今朝早く起きた順」に、各自2分程度で、「本フォーラムにおける目標」「春休み中に取り組んだこと・今後取り組みたいこと」「氏名・所属」について共有しました。

アイスブレイクを通じて参加者同士の交流が深まる様子

学生活動の口頭発表

学生支援センターが支援する活動である「学修コンシェルジュJr.」「医歯学系ピアサポーター」「理工学系ピアサポーター」「学勢調査」「東京科学大学学生ボランティアグループ(VG)」「留学促進団体(FLAP)」の6団体の学生たちが、一年間の活動と成果の発表を行いました。

学修コンシェルジュJr.

大島央翔さん(工学院1年)
今回の学生応援フォーラムを通じて、行動力にあふれた多くの学生と交流でき、貴重な経験となりました。学生団体同士が協力し、それぞれの強みを生かすことで、より豊かな未来につながると感じました。私は機械工学の視点からより良い街づくりに携わりたいと考えており、その実現に生かせる多くの学びを得ることができました。

浦田櫂利さん(理学院物理学系3年)
学修コンシェルジュJr.では、新入生を対象とした学生主体の学修支援を行っており、私はガイダンス班として毎年4月に開催される新入生ガイダンスの運営に携わっています。今回のフォーラムに参加し、様々な団体がそれぞれの形で学生支援に取り組んでいることを知ることができました。今後活動を進める上で、困った際には他団体と協働するという選択肢を持てたことが大きな学びでした。物理学を専攻する私にとって、普段の学業だけでは得にくい視点を得られる貴重な機会となりました。

池田大輝さん(工学院電気電子系4年)
学修コンシェルジュJr.では、主に新入生を対象に学修支援を行っており、私は広報班に所属し学内情報の発信や新入生の学修に役立つハンドアウトの作成をしています。今回のフォーラムでは他団体の活動から私たちの活動に活かせるアイデアを吸収することができたことに加え、医歯学系の学生さんと交流しつながりを持つことができました。私はモータに関する研究をしており、解析から実機の作製まで誰かと協力して行う必要があるのですが、仲間のアイデアを自分で活かすという学びは研究にもつなげていけるのではないかと思いました。

学修コンシェルジュJr.の大島さん(左) 池田さん(中) 浦田さん(右)

医歯学系ピアサポーター

遠藤浩明さん(医学部医学科2年)
医歯学系ピアサポーターの特徴は、ぴあのわへの参加や新入生ガイダンスなど、活動の幅が広いことです。活動を通して、医療者として学び続けているチームビルディングの経験をさせていただいています。今回の口頭発表を通じて、先輩方が作り上げてきたこの活動をより多くの方々にお伝えできたら幸いです。
また、歴史ある団体から真新しい団体まで幅広いお話を伺うことができ、改めて東京科学大学の学生の力強さを感じとても楽しい時間でした。

藏本愛さん(歯学部歯学科3年)
医歯学系ピアサポーターは、相談対応などを通して主に医歯学系の学生をサポートする活動を行っています。口頭発表では、私たちの活動内容を多くの方に知っていただく貴重な機会となりました。また、各団体がそれぞれの想いを持って主体的に活動している姿に刺激を受けました。今後も、より多くの学生に寄り添える活動を目指していきたいです。ピアサポート活動で学んだ傾聴や伝える力を、歯学部での臨床実習にも生かしたいと思います。

医歯学系ピアサポーターの遠藤さん(左)と藏本さん(右)

理工学系ピアサポーター

伊藤貴大さん(理学院数学系3年)
フォーラムでは様々な方と交流をすることができ、自分が知らなかった他団体のイベントを知ることができてとても貴重な体験ができたと感じています。また、多くの方に理工学系ピアの存在を知ってもらえたことを嬉しく思います。私は現在、数学を学んでいます。つい最近、専門分野を幾何学に決め、これからを楽しみにしている段階です。今後は学習・研究はもちろん、ピアサポート活動にもよりいっそう力を入れていきたいと思います。

田中里奈さん(物質理工学院応用化学系3年)
理工学系ピアサポーターは同じ学生(ピア)の立場から学生生活をサポートする活動です。活動を通して、同じ経験を持つ仲間との繋がりは重要であると学んできました。本フォーラムは、活動を伝えるとともに似た経験を持つ他の学生団体についても詳しく知ることができる良い機会でした。
学業面では来年度より研究室に配属されます。研究活動を中心としつつ、さらなる経験を活かしてピアサポート活動も引き続き頑張りたいと思います。

理工学系ピアサポーターの田中さん(左)と伊藤さん(右)

学勢調査

東翼さん(工学院情報通信系4年)
学勢調査では、大学運営に学生の声を反映させることを目的とし、全学生を対象としたアンケートを基に提言書を作成し、大学へ奉呈しています。私は現在、動的物体に対するプロジェクションマッピングについて研究しており拡張現実などの学会にも参加しています。今回のフォーラムは学会と同様に、普段近いことをやっているけれども深く関わる機会の少ない方々とつながることができ、これからの活動に生きる知見や繋がりを得ることができました。これからも人との関わりの中で学びを深めながら、研究と学勢調査の活動の双方をさらに発展させていきたいと考えています。

学勢調査の東さん

東京科学大学学生ボランティアグループ(VG)

坂本幸生喜さん(理学院数学系2年)
この度は、VGを多くの方々にご紹介する機会をいただき、ありがとうございました。今回を期にVG、ひいてはボランティア活動そのものに少しでも関心を持っていただけたら幸いです。現在、私は代数学や解析学、そして幾何学など、現代数学の基礎的な理論を中心に学んでいますが、今回のように様々な団体との交流ができたことは、自分の専門分野を学ぶだけでは得られない貴重な体験だったと実感しています。本フォーラムでの経験を今後の学習や研究、そしてVGでの活動に大いに役立てられることを期待しています。

VGの坂本さん

留学促進団体FLAP

上岡大栄さん(物質理工学院材料系材料コース修士1年)
留学促進団体FLAPでは、留学情報の発信や留学相談への対応を通して、留学に興味のある学生のサポートができればと日々活動しております。今回発表の機会をいただき、改めて自分たちの活動内容やその目的を見つめ直すことができました。また、他団体の活動内容を知ることで、新たなコラボイベントや活動につながる話を進めることもできました。
私は現在、生体細胞の活動を電気化学的に測定するセンサの開発に取り組んでいます。博士課程への進学を見据え、論文執筆を目指して日々実験に取り組んでおります。

FLAPの上岡さん

学生活動のポスター発表

Attic Lab、Taki Plaza Gardener、Science-Tokyo International Student Association、つながるキャンパス‐Slack活用実態調査、東京科学大学CCC(Child Care Club)、Robogals Tokyo、教育革新センターオンライン教育プロジェクト、広報サポーター、東京科学大学理工学系学友会、蔵前工業会学生分科会、おおお知るまちプロジェクト、メカリウム~瓶の中で組み立てるロボットの世界~、みらい創造チャレンジ「aile『医療的ケアについて知ってもらう絵本作りプロジェクト』」の13団体が、1分間のプレゼンテーションとポスター発表を行いました。口頭発表を行った6団体も加えて、19活動の発表となりました。

学生による多様な活動に対して参加者の関心は高く、各所で活発な質疑応答や意見交換が行われるなど、会場は終始活気に包まれました。アイスブレイクを通じて参加者同士の距離が縮まっていたことも、円滑な交流を後押ししたものと考えられます。

ポスター発表前の1分間プレゼンテーション
ポスター発表を通じて活動成果を共有する様子

リフレクション(振り返り)

参加者は「振り返りシート」への記入と小グループでの共有を終えた後、アプリ(Slido)を活用した全体での振り返りを行いました。会場スクリーンには参加者からのコメントが次々とリアルタイムで投影され、その表示が追いつかないほどの勢いで更新されていく様子に、会場の高い関心と熱量が表れていました。次々と寄せられる多様な意見や率直な感想が場の空気をさらに活性化させ、参加者同士のつながりと一体感が一層深まっていく様子に思われました。

リフレクションを通じて学びと交流を深める様子

閉会式・懇親会

関口秀俊 執行役副学長(教育担当)からの閉会挨拶をもって、フォーラムは終了しました。
フォーラム終了後には懇親会を開催しました。若林則幸 理事・副学長(教育担当)による乾杯の発声を皮切りに、学生と教職員が一堂に会し、和やかな雰囲気のもとで交流を深める機会となりました。
会場では、本学関係者に加え、他大学から参加した学生や教職員も交え、所属や立場を越えた対話が各所で生まれていました。日頃接する機会の少ない学長、副学長、執行役副学長と学生たちが、リラックスした雰囲気の中で率直に言葉を交わし、笑顔で語り合う様子が随所に見られたことが印象的でした。
また、フォーラムでの議論や発表をきっかけとした話題も多く、活動内容や今後の展望について意見交換が行われるなど、新たな気づきやつながりが生まれる場ともなりました。参加者同士の距離がさらに縮まり、今後の連携や交流の広がりが期待される、有意義な時間となりました。

閉会挨拶をする関口秀俊執行役副学長(教育担当)
懇親会で乾杯挨拶をする若林則幸理事・副学長(教育担当)

司会学生のコメント

渡邊花音さん(物質理工学院材料系2年)
学生フォーラムという大きな場で司会を務めさせていただくことには不安や緊張もありましたが、周りの方々に支えられ、無事に終えられたことを嬉しく思います。
私は材料科学を学んでおり、本学のプログラムを通じて生体材料に関する研究を始めました。普段は理工学系ピアサポーターとして活動をしています。今回のフォーラムを通して他団体の学生と関わる機会を持てたので、この経験を還元できるよう、これからも活動にも学業にも積極的に取り組んでいきたいです。

松本淳弥さん(生命理工学院生命理工学系生命理工学コース修士1年)
司会を務めさせていただくにあたり、当初は不安もありましたが、一緒に企画・運営に携わった学生の皆さんや、支援や助言をくださった教職員の方々のおかげで、最後までやり遂げることができました。本フォーラムを通じて得た新たなつながりは、私の研究や学生活動の大きな刺激になると思います。
現在、私は腸内細菌の代謝データベースを効率よく拡充することを目指し、LLMを用いたツール開発に取り組んでいます。今後も周囲の方々との関わりを大事にして、研究と学生活動の両立を続けていきたいと思います。

司会の松本さん(左)と渡邊さん(右)

フォーラム参加者の感想

  • アイスブレイクやリフレクション、フォーラムの趣旨説明がプログラムに組み込まれているのは、目的を持って他の発表を聞くことができるのでよかったと思う。
  • 発表とアイスブレイクの緩急があり、集中が途切れず最後まで楽しめました。最後の雑談配信のような振り返りも現代的で素敵でした。
  • 東京科学大になったことで医歯学系の学生も加わったり逆に理工学系の学生が湯島の活動に加わったりしており、活動の輪が広がっていて素晴らしいと感じました。
  • 様々な種類の学生活動について話が聞けてよかった。理工学系と医歯学系それぞれに特有の活動があって、このギークな感じがこれからもこの大学の文化として残っていったらいいなと思った。

大岡山学生支援センター 未来人材育成支援室(学生活動支援窓口)では、学生の主体性の育成や社会性の涵養に加え、課題発見力や実行力を備えた人材の育成を目的として、各種学生活動への支援を継続的に推進してまいります。今後も、学生が自らの関心や問題意識に基づいて主体的に行動し、多様な他者との協働を通じて成長できる環境の整備に努めるとともに、学内外における活動機会の創出やネットワーク形成の支援を一層充実させていきます。また、これらの取り組みを通じて得られる経験が、学生一人ひとりの将来に資する実践的な学びとなるよう、支援体制のさらなる強化を図ってまいります。

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