東京科学大学は、2025年度「東京科学大学学生リーダーシップ賞」を8人の学生に授与しました。
本賞は、本学学士課程に在籍する学生を対象に、国際的リーダーシップの育成を目的として、知力・創造力・人間力・活力などのリーダーシップの素養に溢れる学生を表彰し、さらなる研鑽を奨励するもので、2002年度から実施しています。2024年度から受賞対象者の範囲を、本学在校生に加えて学士課程を卒業後1年以内の者に拡げて実施しております。
授与式は、10月31日Hisao&Hiroko Taki Plaza (Taki Plaza)にて行われ、田中雄二郎学長から受賞者7人(海外留学のため出席できなかった1人を除く)に対して、賞状を授与、副賞を贈呈しました。授与式終了後は、理事長、学長をはじめとする参列者と受賞者で懇談を行いました。
2025年度「東京科学大学学生リーダーシップ賞」受賞者
黄 文青さん
理学院 化学系 修士課程1年
主な受賞理由
- 2022-23 年度の 2 年間、総勢20名強のピアサポーターの副代表を務め、各活動を主導するとともに全国合同研修会や「ぴあのわ」で企画・発表を担当し、学内外と連携した。
- 複数回参加した海外派遣プログラムにおいて、東工大チーム(参加時点)のリーダーとして発表を主導した。
- 蔚山科学技術大学校(Ulsan National Institute of Science and Technology:UNIST・韓国)-東京科学大学-大阪大学の 3 大学の合同シンポジウムにおいて、本学代表として座長を務めるとともに大会の活性化に貢献した。
黄さんのコメント
このたびは名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
私は留学生として、異文化・多言語環境を活かしながら、学内外の国際交流や多文化理解の推進に取り組んで参りました。その中で感じたリーダーシップとは、誰もが安心して声を出せる関係性を築き、チームや組織が前に進むための橋渡しを行うことだと考えています。今回の受賞は、私一人の成果ではなく、支えてくださった仲間・教員・スタッフの皆様のお力添えによるものであり、心より感謝申し上げます。これからも留学生という立場を活かし、多様な背景をつなぐ存在として、科学大の「多様性と共生の実現」に貢献していきたいと思います。
吉村亮哉さん
工学院 システム制御系 修士課程1年
主な受賞理由
- 学勢調査の代表(2023年)、副代表(2024年)を務め、アンケートの設問の設計や理工学系の約1万人の学生に対して行ったアンケートから集まった意見の分析、提言書の取りまとめを主導した。
- コロナ禍により途絶えていた学勢調査学生スタッフ間のつながりを取り戻すため、メンバーと丁寧に意思疎通を図りながら、目指すべき将来像に向けて未来志向の提言書を取りまとめた。
吉村さんのコメント
このたびはこのような名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
学勢調査の代表を務めた経験は、私のリーダーシップを深めてくれたかけがえのない時間でした。それも、現代表の松本淳弥さんをはじめ、多くの仲間に支えられ、先生方や職員の皆さまからのご指導とサポートがなければ成し遂げることはできませんでした。この場をお借りして感謝申し上げます。
私自身まだまだ未熟ではありますが、今後もチームワークを大切にしながら、リーダーシップを育みつつ一歩ずつ成長していけるよう精進してまいります。
添田悠介さん
物質理工学院 材料系 学士課程4年
主な受賞理由
- 大阪万博で開催されたロボット大会「XROBOCON」において、複数の団体や個人が参加するチームをリーダーとして取りまとめ、限られた期間内で大会の定める要件を満たすよう設計や実装を行った。
- 大会運営側から指定された初対面のメンバーも含まれる多様な人材の集まりを、複雑な課題を解決するためのチームとしてまとめ上げた。
添田さんのコメント
このたびは、リーダーシップ賞という名誉ある賞をいただき、誠に光栄です。
私はロボコンチームのリーダーとして、初対面かつ多様な背景を持つメンバーとの開発に取り組みました。相互理解の難しさに直面することもありましたが、それを乗り越えて築いた信頼関係と経験は、私にとって何にも代えがたい財産です。戦績以上に、チーム一丸となって最後まで全力を尽くせたことを誇りに思います。 共に走り抜いたメンバー、ご協力いただいた大学関係者の方々、そしてご支援くださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。この経験を糧に、今後も一層精進してまいります。
Ayoob Ilyasさん
環境・社会理工学院 融合理工学系 学士課程4年
主な受賞理由
- 留学生団体(Science Tokyo International Student Association :S-TISA)の共同代表として、留学生が日本の生活になじむためのさまざまな活動を実施し、卓越したリーダーシップを発揮した。
- 日本人学生と留学生の文化的な違いに気づき、懸け橋になる活動を積極的に行った。
- S-TISAと国際交流学生会SAGEの統合に向けての話し合いを進めており、国籍に関わらず国際的な活動に積極的に取り組む学生団体へと生まれ変わるために尽力した。
Ayoob Ilyasさんのコメント
I am truly elated to receive this award, especially as it marks the first edition under the merged Institute of Science Tokyo. Since entering the university, I have explored many clubs and circles, gaining experiences I never had in high school.
When I was given the chance to serve as the head of S-TISA, I initially lacked confidence and experience. However, with the guidance of senior members, especially Kato and Kagei-san, I learned to see the bigger picture, listen carefully, and communicate with greater understanding, while also navigating the procedures involved.
Organizing events is always tense – worrying about advertising, attendance, and execution – but our talented council members have consistently ensured success across events of various scales. We are only getting started, and I hope you look forward to our upcoming activities.
I express my sincere gratitude to Prof. Abe and my supervisor, Prof. Nakase, for their continuous support and guidance throughout my time at the university.
(和訳)
このたび東京科学大学として初めての本賞を受賞でき、大変光栄に存じます。入学以来、多くの経験を積み、高校時代には得られなかった学びを得ました。
S-TISAの代表を務めた当初は自信も経験もなく戸惑いましたが、KatoさんやKageiさんをはじめ先輩方のご指導により、広い視野で物事を捉え、傾聴と理解あるコミュニケーション、適切な手続きの重要性を学びました。
イベント運営は常に緊張や不安を伴いますが、優秀なメンバーに支えられ、様々な規模の企画を成功させています。私たちはまだ始まったばかりであり、今後の活動にもご期待ください。
最後に、阿部教授、指導教員の中瀬教授に心より感謝申し上げます。
中村 鼓さん
環境・社会理工学院 融合理工学系 学士課程4年
主な受賞理由
- 自ら設立した学生団体「学びのポラリス」において、経済的・社会的に困難を抱える小中高生にオンライン学習支援を提供した。
- 本学と九州工業大学が初めて共同開催したハッカソンにおいて、本学学生運営スタッフとして参加し、企画から実施までを統括した。
中村さんのコメント
この度は学生リーダーシップ賞という栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。
学生団体「学びのポラリス」では、経済的・社会的に困難を抱える小中高生を対象にオンライン学習支援を行い、児童養護施設で暮らす子どもたちにも学びの機会を届けてきました。また、九州工業大学とのハッカソン共同開催では学生主体の企画運営を統括しました。さらに、海外での教育支援活動を通じて国際的課題への理解促進にも努めています。本賞を励みに、社会に新たな価値を生み出す挑戦を続けてまいります。この場をお借りして、これまで支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
飯干成美さん
環境・社会理工学院 融合理工学系 修士課程1年
主な受賞理由
- 理工学系ピアサポーターの代表(2024年)、副代表(2023年)を務め、統合時のピアサポート活動の課題解決を行った。
- 大岡山学生支援センターが主催した第17・18回学生応援フォーラムで司会や発表を行った。
- 学勢調査の学生スタッフとして、設問検討、提言書とりまとめに積極的に参加した。
- コロナ禍で活動がほぼ休止していた公式庭球部女子部の主将を2年務め、新入部員の獲得や練習の工夫などにより、大会で勝利することができた。
飯干さんのコメント
この度はこのような名誉ある賞をいただき、大変光栄です。
ピアサポーター、学勢調査、硬式庭球部など、様々な活動に関わることで、自分自身が大きく成長できたと感じています。時には失敗もあり、悩むこともありました。それでもリーダーを務めることができたのは、一緒に活動をしていた仲間と、支えてくださった周りの方々のおかげだと感じています。今後も、今までの経験で学んだことを活かし、研究や授業をはじめとする様々な活動に励んでまいります。
篠﨑 梓さん
医学部 医学科 学士課程4年
主な受賞理由
- 「すべての子どもたちが、より健康に、より幸せに生きられる社会をつくる」という理念のもと、小児ボランティアサークル「東京科学大学 CCC(Child Care Club)」を創設しリーダーを務めた。
- 「医療」、「工学」、「教育」、「福祉」といった専門の壁を越え、入院中の子どもたちでも遊べる遊具の開発やレモネードスタンドで得た収益の寄付、子どもが医療・健康について身近なもので学ぶイベント(ぬいぐるみ病院)の開催など、社会のためにできることに対し、挑戦的にチャレンジした。
篠﨑さんのコメント
このたびは名誉ある賞に選出していただき、誠に光栄に存じます。
小児ボランティアサークル(東京科学大学 CCC)の立ち上げに際し、多大なるご支援とご助力を賜りました先生方、クラウドファンディングで応援いただいた皆様、共に活動してくれた学生メンバー、そして活動に参加してくださった親子の皆様に、心より感謝申し上げます。
現在サークルでは、医工連携を含む3つの活動を展開しております。子どもたちに寄り添う活動に関心のある学生の皆さん、学部・専門分野を問わず、ぜひ私たちと一緒に活動しましょう!
仲尾祐輝さん
医学部 医学科 学士課程5年
主な受賞理由
- 社会人を経ての医学部編入というバックグラウンドを活かし、日本医学部学士編入・再受験コミュニティ(J-MEDs)を立ち上げ、全国の医学生・医師が所属する団体を整備した。
- 工学部で学んだ経験や企業でのコンサルティングの経験から、医学と工学の融合に積極的に取り組み、また官民連携トビタテ留学 JAPAN イノベーターコースなど様々な公募等に採択され、自身の活動の幅を大きく広げた。
仲尾さんのコメント
このたびは、東京科学大学リーダーシップ賞の第1期として本賞をいただくことができ、大変光栄に思います。
学士編入生として本学医学科に進学して以降、腎臓内科での研究やハーバード大学への留学等アクティブに活動して参りました。
今回はなかでも全国の医学部学士編入・再受験生を対象にした医師・医学生コミュニティJ-MEDsの立ち上げについて評価いただいたものと思っております。
引き続き運営メンバーと共に多様なバックグランドを持った医療人材が集まる場を設計し、新たな価値を共創していく組織にしていきたいと思います。
更新履歴
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2026年1月9日 受賞理由の一部修正を行いました。
2026年1月13日 受賞理由の一部修正を行いました。