BIOMOD 2025でTeam Science Tokyoが金賞を受賞

2025年12月8日 公開

2025年10月17日から19日にかけて、中国・長春市で開催された国際生体分子デザインコンペティション「BIOMOD 2025」において、東京科学大学(Science Tokyo)の学部生を中心とするチーム「Team Science Tokyo」がプロジェクトアワード金賞を受賞しました。

プロジェクトアワード金賞を受賞した「Team Science Tokyo」メンバー

国際生体分子デザインコンペティション(International Biomolecular Design Competition, BIOMOD)は、米国ハーバード大学の呼びかけにより2011年に創設された、大学学部生を対象とする分子ロボティクスおよび分子コンピューティング分野の国際大会です。現在はScience Tokyo情報理工学院 情報工学系の浜田省吾テニュアトラック助教の研究室に拠点を置くCBI研究機構 生体分子デザイン研究所が主催・運営を担っています。

これまでに世界16ヵ国以上から延べ1,500人を超える学生が参加しており、今年も世界19チーム・約140人の参加者が、創意工夫を凝らした生体分子デザインや、それらを用いたデバイス・システムの開発を競い合いました。

プロジェクトアワード金賞は、評価項目であるプロジェクトWebページ、ビデオ、およびプレゼンテーションの総合得点が特に優れたチームに授与されるものです。Team Science Tokyoは、「Bow-like DNA bending method using Avidin–Biotin binding(アビジン‐ビオチン結合を利用した弓状DNA変形法)」と題した研究を発表し、高い評価を受けました。

「Team Science Tokyo」のプレゼンテーション

チームリーダーを務めた市川結菜さんのコメント

「Team Science Tokyo」のチームリーダーとして、今年度の BIOMOD に参加しました。
メンバー全員が初参加で、専門知識だけでなく、動画編集やプログラミングの経験もほとんどない状態からのスタートでしたが、本学教員メンターのお二方をはじめ、院生・学生メンターの皆さまのご指導・ご支援により、メンバーと協力し無事にプロジェクトを完成させることができました。
私自身にとっても、初めての国際大会で英語での発表に苦戦する場面もありましたが、多くの方々のサポートのおかげで本番をやり遂げることができ、大変貴重な経験となりました。
また、大会を通して学外の多くの方々と交流し、視野を大きく広げることができたことも大きな収穫です。学生のうちから国際的な舞台で挑戦することの意義を強く感じ、この経験を今後の学びや研究活動にもつなげていきたいと考えています。
来年度は今回の経験を糧に、チームとしてさらに成長し、より高い成果の達成を目指して挑戦を続けていきたいと考えています。
改めて、本プロジェクトに関わってくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。

コンペティション会場

Team Science Tokyoメンバー

  • 学生メンバー
    • 市川 結菜さん(生命理工学院 学士課程1年)
    • 西井 はる佳さん(生命理工学院 学士課程1年)
    • 石黒 豪大さん(生命理工学院 学士課程1年)
    • 山川 快知さん(生命理工学院 学士課程1年)
    • 杉浦 拓海さん(生命理工学院 学士課程1年)
    • フルイ・シャンさん(上智大学 理工学部 物質生命理工学科 学士課程2年)
  • 学生メンター
    • 越智 耀亮さん(情報理工学院 博士後期課程1年)
    • 畑中 颯太さん(情報理工学院 修士課程2年)
  • 教員メンター
    • 浜田 省吾(情報理工学院 情報工学系 テニュアトラック助教)
    • 瀧ノ上 正浩(総合研究院 化学生命科学研究所 教授)
  • 協力
    • 近藤 次郎博士(上智大学 理工学部 物質生命理工学科 教授)

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浜田 省吾