東京科学大学(Science Tokyo)は、多様な背景や考え方を持つ学生が共に学ぶことが、教育・研究を豊かにし、すべての学生に新たな可能性をもたらすと考えています。その実現に向けた取り組みの一つとして、理工学系学士課程の総合型選抜・学校推薦型選抜に「女子枠」を導入しています。
現在、女子枠をめぐってさまざまな情報や意見が発信されています。その中には、女子枠で入学した学生、あるいは女子枠で入学したとみなされた学生の学力・能力や人格を一律に決めつけ、その尊厳を傷つける深刻な書き込みも見受けられます。こうした情報に触れ、不安や苦痛を感じている学生がいることを、大学として重く受け止めています。
一般選抜と総合型選抜では、試験の構成、配点および評価する観点が異なるため、両者の得点を同一の尺度として直接比較することはできません。本学は、各選抜区分において、あらかじめ公表した選抜方法と基準に基づき、厳正に合否を判定しています。
どの選抜区分を経て入学したかにかかわらず、本学が定め、公表した選抜方法と基準に基づいて合格した学生は、すべて等しく本学の学生として尊重され、安心して学ぶ権利を有しています。
入試制度について意見を述べ、議論することは尊重されるべきです。一方、制度についての議論と、学生個人の尊厳を損なう情報発信や、入試区分を理由としてその能力や人格を決めつける行為とは、明確に区別されなければなりません。学生の尊厳を傷つけ、安心して学ぶことを妨げるような書き込みや行為は、やめていただくよう強くお願いいたします。
女子枠の趣旨や選抜方法、および本制度に関する現時点における検証状況につきましては、「理工学系学士課程入試における『女子枠』の現状と本学の考え方」をご参照ください。
本学は、制度に関するさまざまなご意見に真摯に向き合いながら、すべての学生が安心して学び、能力を発揮できる教育・研究環境の維持に努めてまいります。
2026年9月4日
国立大学法人東京科学大学
理事長 大竹尚登
学長 田中雄二郎