3月16日、東京科学大学(Science Tokyo)大岡山キャンパスのHisao & Hiroko Taki Plazaで、「2級アクセシビリティリーダー」の資格を取得した学生と教職員への認定証授与式を行いました。
資格取得に先立っては「アクセシビリティリーダー育成プログラム(ALP)」という多様性社会におけるさまざまなアクセシビリティを推進できる人材の育成を目的としたオンデマンド形式のプログラムを受講します。ALPを修了した受講者は希望により、オンラインで実施される資格認定試験を受けることができます。
本学では大学統合以前の2020年から、大岡山(旧東京工業大学)学生支援センターのバリアフリー支援室にてALPを開講しており、「2級アクセシビリティリーダー」の資格取得が可能です。2025年度は大学統合により初の医歯学系(旧東京医科歯科大学)学生・教職員の参加もあり、学生18人、教職員18人の合計36人が資格を取得しました。
授与式では、プレゼンターの平井室長から認定者一人ひとりに認定証が手渡され、社会の様々な場面でアクセシビリティの視点を持って活躍することへの期待を込めた祝辞が贈られました。
授与式後は資格取得学生を対象としたワークショップ「手話に親しみ、ノートテイクを体験しよう」も開催され、参加した7名の学生は実践を通して学びを深めました。
前半は、永冨明さん(環境社会理工学院1年)が手話の講師となり、簡単な手話を学びました。
後半は、聴覚障害者への情報保障の一つである「ノートテイク」の体験をしました。
アクセシビリティとは
「利用しやすさ」や「参加しやすさ」を意味し、障害の有無や身体の特性、年齢、言語、文化などの違いによらず、多様な誰もが「利用しやすいか」「参加しやすいか」といった文脈で議論される概念です。情報、サービス、製品、環境等において、どれだけ多くの人にとってアクセシブルかは、重要な視点として、昨今ますます注目が高まっています。
アクセシビリティリーダーとは
ALPを実施するアクセシビリティリーダー育成協議会は、アクセシビリティリーダーについて「障害の有無や身体特性、年齢や言語・文化の違いに関わらず、情報やサービス、製品や環境の利便性を誰もが享受できる豊かな社会を創出する知識・技術・経験とコーディネート能力を持った人材」と定義しています。
認定証授与式に参加したアクセシビリティリーダーのコメント
- これまであまり触れる機会のなかった手話やノートテイクを実際に体験し、関心が非常に高まりました。今後はリーダーとして、身近な生活の中でも意識を向けていきたいです。
- アクセシビリティを学んでから、日常生活で「これは配慮されている!」と気づくことが増えました。iPadの設定を自分に合わせて調節したところ、とても使いやすくなる発見もありました。こうした工夫が多くの人に広がることで、誰にとっても良い影響が生まれるのではないかと思います。
- 今まで気が付かなかった「不自由」や「思い込み」に目が開かれ、とても良い経験になりました。現在行っている研究内容にも、この視点を活かしていきたいです。
- より多くの人が暮らしやすい社会にするためにどうすればよいか、具体的に考えるきっかけになりました。
- アクセシビリティに課題があると自ら発信する学生や、学生の行動から不自由さに気づいた際に、どのような対応方法や制度があるのか、また本人がどのような点を障壁と感じているのかを学ぶ貴重な機会となりました。 そのような学生と接する場面で、少しでも予備知識を持っていることで、より寄り添った対応ができるのではないかと感じています。
今回認定された36名のアクセシビリティリーダーが、それぞれの立場から、より包摂的な社会の実現に向けて一歩を踏み出すことが期待されます。
- 参加者の職名、所属、学年は全て開催当時のものです。
関連リンク
お問い合わせ
大岡山学生支援センター 学生相談支援室 バリアフリー支援室
- 住所
- 〒152-8550
東京都目黒区大岡山2-12-1 80年記念館 N-80