「見えない不調を科学する~生理痛・PMSの実態~」を開催

2025年12月8日 公開

2025年12月26日 更新

東京科学大学(Science Tokyo)学生支援センターと社会連携・DE&I本部DE&I部門、アントレプレナーシップ教育機構は11月12日、株式会社ツムラとの共催で、生理痛やPMS(月経前症候群)への理解促進を目的としたイベント「見えない不調を科学する~生理痛・PMSの実態~」を大岡山キャンパスのHisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)で開催しました。Science Tokyoとして初めて“見えない不調”の一例として生理痛・PMSをテーマに取り上げ、当日は男女問わず多くの学生・教職員が参加しました。

実施内容

  • 株式会社ツムラによる展示・体験コーナー
  • 生理痛体験装置「ピリオノイド」による疑似体験(先着70人)
  • ポスター展示/体験シェアコーナー
  • ディスカッションコーナー

本イベントでは、学生によるポスター展示、株式会社ツムラ#OneMoreChoice プロジェクトによる生理痛・PMSに伴う症状による日常への影響を可視化した展示コーナーや、株式会社リンケージから提供された生理痛体験装置「ピリオノイド」による生理痛を疑似体験するコーナーなど、目に見えない症状について考え、体感する機会を提供しました。また、それらを通じて、生理痛やPMSでつらさを抱える人と周囲の人の認識の違いを知り、生理の症状に悩む人には「どうしてほしいか」を表現する機会を、周囲の人には「どう寄り添えばよいのか」を考える機会を提供しました。

生理に馴染みのない男子学生をはじめ、生理に伴う症状の個人差に関心のある女子学生、教職員など、幅広い参加がありました。

会場の様子

会場は終始多くの参加者でにぎわいました。参加者は生理痛やPMSについて積極的に学び、体験を通してより理解を深め、最後はみんなで語り合う姿が見られました。

男子学生、男性教職員も多数参加
学生によるポスター展示
株式会社ツムラによるパネル展示
株式会社ツムラによる体験コーナー「いつも通りにいかない部屋」
生理痛の疑似体験をするScience Tokyoの大竹尚登理事長(左端)、山本佳世子理事(左から2人目)
生理痛の疑似体験をする男子学生
Science Tokyoの取り組みを紹介するコーナー
ディスカッションコーナーでは語り合う場を提供

参加者の声(アンケートより抜粋)

  • 知らないことばかりだった。自分が知ろうともしていなかったことを知った。
  • こういう場をもっと早く経験したかった。
  • 抑鬱や不安などの精神面の症状も不調として表れることを知らなかった。
  • つらさを抱える人への声のかけ方を知ることができた。
  • 男子学生が積極的に運営に関わったり参加されている姿が、とても印象的だった。
  • 男女関係なく、つらさをシェアできるようになるといい。
  • つらい思いをしている人に寄り添ってあげられるようになりたい。
  • みんなのこととして生理痛を考える社会を目指したい。
  • つらさを理解すること、つらさを抱える人に寄り添うことが大切だと感じた。
  • つらさは自ら外に表現して、周囲もそのつらさを話せるような雰囲気をつくりたい。
  • 日常的に人を気遣いながら生きることが大切なのかなと思った。

運営メンバーのコメント

柳瀬梨紗子さん(環境・社会理工学院 修士課程2年)

本イベントの企画にあたり、私が最も大切にしたのは「生理についてフラットに話せる環境づくり」です。今回のテーマである生理は女性の身体に起こる現象であり、企画によっては女性が男性に一方的に話をするイベントにもなり得ました。しかし1人の女性として私は、自分が思いもよらない部分に疑問を抱く男性が予想以上に多いと感じており、イベントではとにかく参加者がフラットに対話・議論できる場をつくりたいと考えました。

生理に限らず、体調不良は誰にでも起こることで、日常生活の中では我慢せざるを得ないタイミングもあるかもしれません。しかしフラットに話せる環境があれば、我慢することの負担を少しでも軽くできると期待しています。

本イベントはScience Tokyoとして前例がなかったこともあり、開催前は不安な日々を過ごしました。しかし当日の会場は開始から終了まで絶えずにぎわっており、体験・見学後に参加者から直接スタッフに質問をいただくこともありました。予想以上の反響をいただき、非常に光栄です。

開催にあたりご協力いただいた教職員・学生の皆さま、イベントにご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

本イベントがきっかけとなって、身体の不調を周りに伝えるハードルが少しでも下がることを願っています。

今後の展望

展示と体験を組み合わせたコンテンツにより、生理痛・PMSへの理解が確実に深まったことがアンケートからも明らかとなりました。

参加者の約9割が「今後もできる範囲でサポートしたい」と回答するなど、生理やPMSに関する話題を共有しやすい環境づくりへの一歩として、大きな成果を得ることができました。

Science Tokyoでは、学生・教職員のウェルビーイング向上に向け、今後も継続して取り組みを進めてまいります。

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更新履歴

  • 2025年12月26日 本文の編集を行いました。

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