東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院 未来産業技術研究所は、2026年7月2日(木)に横浜キャンパスにて、第41回生体医工学公開セミナーを開催し、15名が参加しました。
本セミナーでは、カールトン大学(カナダ)より Prof. Dr. Masako Hirotani 氏および Prof. Dr. Yuu Ono 氏を講師に迎え、生体医工学分野における最新の研究成果についてご講演いただきました。
講演1
Prof. Dr. Masako Hirotani(カールトン大学)
脳波計を用いた音声による文処理
-日本語のプロソディーの理解とその重要性-
日本語話者が音声情報から文の意味を理解する際の脳内処理メカニズムについて紹介しました。脳波計測を用いた実験結果から、音声中の物理的な手掛かりが限定的な場合でも、話者が文法知識を活用して意味理解を行っていることが示され、日本語の音声認知に関する新たな知見が報告されました。
講演2
Prof. Dr. Yuu Ono(カールトン大学)
Wearable Ultrasound for Muscle Contraction Monitoring and Tissue Characterization
ウェアラブル超音波技術を活用した筋機能評価と組織特性解析に関する研究を紹介しました。従来の超音波診断技術を発展させた新たな計測手法により、筋収縮の連続的な観測や組織の弾性評価が可能となり、医療・ヘルスケア分野への応用が期待されることが示されました。
本セミナーは、言語科学と医用超音波工学という異なる研究領域の最新成果に触れる貴重な機会となり、参加者との活発な議論が行われました。今後も生体医工学分野における学際的な研究交流と情報発信を推進してまいります。