4月15日より、大岡山キャンパスのHisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)の入口に、スーパーコンピュータ「TSUBAME4.0」のレゴブロックモデルが設置・展示されています。
TSUBAME4.0は、東京科学大学(Science Tokyo)情報基盤センターが横浜キャンパスに設置・運用するスーパーコンピュータです。前世代のTSUBAME3.0は実機が大岡山キャンパスに設置されていましたが、本展示ではレゴブロックモデルという形で、その姿を大岡山キャンパスでも楽しめるようになっています。
本モデルは東京科学大学レゴ同好会の学生が制作し、情報基盤センターの協力により設置されました。精緻な再現性に加え、展示や運搬、保守といった点にも配慮して制作された作品です。
本モデルの設計は、中島光希さん(工学院 機械系 学士課程3年)が外枠概形設計を、高橋雄晶さん(物質理工学院 材料系 学士課程3年)が内部設計を担当し、その他4人が表面の燕のイラストの設計・埋め込みを行いました。制作にあたっての設計秘話を、担当した学生へのインタビュー形式で紹介します。答えるのは、中島さん、高橋さんです。
レゴブロックモデル制作秘話
Q1. 今回のレゴブロックモデル制作において、工夫した点は何ですか?
中島さん 設計にはStudio2.0というソフトを使用し、それに基づいて部品の発注と組み立てを行いました。外枠については、ラックごとに分割できる構造とすることで、複数人での組み立てや運搬をしやすくしています。また、将来的に後輩へ引き継ぐことを考え、メンテナンスのしやすさも重視しました。側面については、実機見学時に撮影した写真を参考にし、扉の隙間など細部まで再現しています。
高橋さん 一番右のラックは扉を開閉可能にしたため、内部も設計しました。内部には一定の強度が求められることや、実機の構成を踏まえ、外枠と一体化した設計としています。基本となる9ラックの外枠設計を維持しつつ、内部を持つラックのみ構造を調整することで、実機に忠実でありながら頑丈な仕上がりを実現しました。そうした細かな違いにもぜひ注目してご覧ください。
Q2. 制作にあたって苦労した点はどこですか?
中島さん 縮尺の関係で側面の「燕」という文字が非常に小さくなり、その特徴的な書体を再現するのに苦労しました。また、表面のドット絵の制作も難しく、ラックの概形を作った後にツバメのイラストを隙間なく埋め込む作業には、延べ20時間ほどかかりました。
高橋さん 内部は曲線が少なくブロック主体の構造ですが、形状が非常に複雑で設計の難易度が高かったです。組み立ての際も、1,000個以上のパーツの中から特定の1つを見つける必要があるため時間がかかり、また集中力を要しました。
Q3. 特に力を入れた点について教えてください。
中島さん これまでの大型作品では、デザイン性を重視する一方で、可搬性やメンテナンス性が課題となることがありました。本作品ではそれらを両立させ、今後も受け継がれていくことを意識した設計を行いました。また、実物の設計図をもとに寸法を算出し、縦・横・奥行きの比率をできる限り実機に近づけています。
高橋さん 実機内部にある多数のケーブルを再現するため、普段はあまり使用しないHose系統のパーツを多用しました。これらのパーツは扱いが難しく、設計・組み立てともに工夫が必要でしたが、その点に力を入れて仕上げました。
展示について
本展示は、スーパーコンピュータという高度な研究基盤を、より身近に感じていただくことを目的としています。精巧に再現されたレゴモデルを通じて、最先端計算機の構造やスケール感を直感的に理解していただけます。
学内外を問わずどなたでも見学可能です。大岡山キャンパスにお越しの際は、ぜひご覧ください。