7月17日、アメリカのヒューストン大学(University of Houston)自然科学・数学部(College of Natural Sciences and Mathematics, NSM)の研究担当副学部長であるT. Randall Lee教授が、東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院(IIR)を訪問しました。この訪問の中で、両大学間の協力を強化することを目的とした大学院生の交流に関する協定が締結されました。会談には、総合研究院の仁科博史研究院長、曽根正人教授、Tso-Fu Mark Chang(チャン・ツォーフー・マーク)准教授が出席し、活発な意見交換が行われました。

IIRとNSM間の協定書(MOU)の構想は、Science Tokyoの設立を記念して2024年7月に提案されました。この際、Lee教授はScience TokyoのWorld Research Hub(WRH)プログラムの支援を受けてScience Tokyoを訪問し、当時の科学技術創成研究院長であり、現在はScience Tokyoの理事長を務める大竹尚登理事長に提案を行いました。その後、2024年12月に仁科研究院長に詳細な提案がなされ、2025年7月にMOUの調印が完了しました。
現在のMOUは博士課程学生の交流に焦点を当てていますが、協力を拡大する可能性についても議論が行われました。例として、両大学の研究者が研究アイデアを交換するための合同シンポジウムの開催や、ダブルディグリープログラムの設立が挙げられます。
今回の会談と協定の締結は、両大学の連携を新たなステージへ引き上げる第一歩となります。今後も教育・研究の両面で協力関係を一層深め、学術連携の強化を目指していきます。

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