【開催報告】スウェーデン王立工科大学(KTH)とのオンライン交流セッション

2026年3月13日 公開

アントレプレナーシップ教育機構グローバル教育実施室による、スウェーデン王立工科大学(KTH)学生との全2回のオンライン交流セッションを実施しました。KTHはスウェーデン最大の理工系大学です。本学とKTHは授業料不徴収の学生交換協定を結んでおり両大学の学生にとってそれぞれが人気の留学先となっています。
グローバル教育実施室では毎年夏に約2週間の海外研修を実施し、その訪問先であるKTHの調亜希子先生の日本語クラスとの交流をきっかけに、今回のセッションが実現しました。

KTHからは日本語学習歴半年〜2年の学生が参加し、本学からは4Q集中講義『オンライングローバル研修』の受講生に加え、将来の留学を希望する学生が、アントレプレナーシップ教育機構認定講座*として本セッションに参加しました。
互いの大学生活の紹介や日本語・英語の実践を通じて交流し、さらに両国の独特な表現と文化的背景について話し合うことで、和やかな雰囲気の中で相互理解を深めました。

KTHとScience Tokyoの参加者

*アントレプレナーシップ教育機構認定講座は、アントレプレナーシップ教育の履修機会を広げることを目的として設けられた制度で、2024年度以降に入学した学士課程学生を対象としています。本制度では、学内で実施される講演・セミナー・ワークショップなど、広義のアントレプレナーシップ教育に資する活動を50分相当で1ポイントとして換算し、学生が14ポイントを取得した段階で『ENT.B211:科学・技術・文化・社会とイノベーション1(1単位)』の単位が付与されます。

◇セッション概要

第1回 2月12日(木)実施 ZOOM形式、参加者 KTH 8名、Science Tokyo 18名
第2回 2月19日(木)実施 ZOOM形式、参加者 KTH 8名、Science Tokyo 14名
各回ともに1時間30分

◇2月12日の様子

■アクティビティ1:テーマ別ブレイクアウト
「学生生活(KTH/Science Tokyo)」「J‑pop・アニメ」「ゲーム」「食」「日本&スウェーデンのおすすめスポット」の5テーマで自由対話。各ルームに両大学の学生が混在するよう配慮し、参加者は選んだテーマの好きな点から会話を膨らませました。

■アクティビティ2:日常的な日本語表現と、コミュニケーションにおける文化的な傾向について話す
KTHの調先生から、文化によって「明確な表現を好むローコンテクスト文化」と「含みを持たせるハイコンテクスト文化」の傾向を学んだ後、本学学生が中心となって教科書に載りにくい日常的・実践的な日本語表現を紹介しました。参加者は自国語との類似点や使える場面を話し合い、ロールプレイで練習しました。最後に各ルームでの発見や、面白さ、難しさについて話あい、学びを共有しました。

「生きがい」という言葉を説明
「タイパ」について
「しか勝たん」を使って会話してみる
「もったいない」とは?

◇2月19日の様子

■アクティビティ1:相互理解を深める“色と文化”ゲーム
アイスブレイクでは「色と文化の描写ゲーム」を行いました。各グループが1色を選び、その色から連想するものを1分でスケッチ。その後、書いたものとその文化的背景を説明しました(例:赤=「赤ちゃん」を描き、言葉の由来を紹介)。色やイメージから文化を語ることで場が和み、多様な視点を知ることができました。

■アクティビティ2:“異文化コミュニケーション”を考える
日本人と外国人でのやりとりを写した短い動画を視聴後、ブレイクアウトでディスカッション。
なぜ行き違いが起きたのか(言葉選び・言い方・態度)、日本人がその表現を選んだ背景はなにか(配慮・上下関係)、自分ならどうふるまうか、より良いコミュニケーションの工夫(期待していることの明確化など)をグループ内で自身の意見やお互いの国の傾向を比較しながら議論を深めました。終了後は希望者向けに自由交流ルームを開放し、テーマ別の雑談でつながりを広げました。

異なる視点について振り返り

◇参加者の声(抜粋)

「以前は緊張しがちだったグループワークで、今回は「ファーストペンギン」として率先して発言できたことは大きな自信となった。周囲への問いかけや疑問の提示など、能動的に議論を活性化できた点に、自身の確かな成長を感じている。」

「想像以上にみなさんの日本語が上手で驚いた。また、日本人は語らないことが多いが、それは何も考えていないのではなく、黙ったままたくさんのことを考えているのだ、という説明があり、私たちの文化の違いにはそのような目に見えにくい部分にまで広がっているのだと知ってとても興味深かった。」

「前は、外国人はみんなフレンドリーで、自分の意見を強く言うことに抵抗がないと思っていました。しかし、スウェーデンの人も日本人と同じように、「他人を傷つけるのが怖い」という感情があることを知って、少し親近感を持ちました。」

「スウェーデンは日がでている時間が長いため、その日が出ている時間を大切にすることがよく分かった。特に仕事は絶対に定時で切り上げ17時に帰宅できるのはすごい羨ましいと思った。かなりスウェーデンに住んだり留学したいと思った。」

“It was interesting to hear that Swedish people and Japanese people are similarly timid and avoidant of conflicts!”

“It is important to ask for clarification if you do not understand. And that sometimes even Japanese people prefer if it is more concrete.”

“I think the discussions were great. The main difficutly I had was it's hard to speak japanese when my vocabulary is not good.”

“I really liked the activity where I got to learn new Japanese words and phrases.”


お問い合わせ

アントレプレナーシップ教育機構
グローバル教育実施室