東京科学大学は9月8日から12月8日までの92日間、12名のTAIST学生を受け入れました。
TAIST (タイスト、Thailand Advanced Institute of Science and Technology)-Science Tokyo(以下、TAIST)は、タイ政府の要望により、タイにおける理工系分野での高度な「ものつくり人材」の育成と研究開発のハブ作りを目指して、2007年に設立された国際連携大学院プログラムです。本学の教員はタイの連携大学の教員と協力して講義を実施し、TAIST学生の修士論文研究における副指導教員になります。
2015年度からはTAISTを活用した派遣・受入プログラム「TAIST-Science Tokyo学生交流プログラム」*を実施しており、本プログラムによって受け入れたTAIST学生は、副指導教員の研究室で修士論文研究を進めます。本学の優れた研究環境のもと、本学学生と協働しながら研究活動に取り組むことで、修士論文研究を飛躍的に発展させることが主な目的です。
本年度のTAIST学生たちはそれぞれの副指導教員の研究室に迎えられ、研究室内での交流を深めながら修士論文研究に取り組みました。また、研究室訪問、キャンパスツアーや企業見学、さらには学内で開催されている、多様性について考えるイベント「Diversi-Tea」など、多様なアクティビティに参加しました。希望者は本学の授業科目も履修するなど、Science Tokyoでのアカデミックライフを満喫しました。
研究室訪問では、研究内容や設備・環境について説明を受けました。熱心に質問をしながら、自身の研究についての理解も深めました。また、本学の博士後期課程に進学したTAIST卒業生を訪問する機会が設けられ、先輩にあたる学生から学業に関するさまざまな体験談を聞くことができました。
今年度の企業見学はソマール株式会社、三菱電機株式会社の協力を得て、各社の工場や研究所を見学しました。実際の製造や研究開発の最前線を目の当たりにした学生たちは、現場の空気に触れながら熱心に質疑応答を重ねるなかで、専門知識への理解をさらに深めるとともに、研究と実社会との結びつきを強く実感することができました。
92日にわたるプログラムの集大成として開催された研究成果発表会では、学生たちが副指導教員、本学教員、研究室のメンバー、TAIST派遣プログラム参加学生、TAIST賛助会員企業の人たちを前に研究成果を発表し、発表内容についての質問にも応答しました。
発表会の最後に、TAIST SEREプログラム長を務める関口秀俊 執行役副学長(教育担当)からプログラム修了証書が授与されました。続いて行われた懇親会では、TAIST賛助会員企業であるソマール株式会社の小林正樹 常務取締役 業務本部長および、関口執行役副学長より挨拶があり、学生たちのさらなる飛躍への期待が述べられました。
タイへ帰国した学生たちは、引き続きTAISTプログラムにおいて修士論文研究の完成を目指します。プログラム修了後は、本学をはじめとする国内外の大学の博士後期課程への進学や、グローバル企業への就職など、本プログラムで得た経験を生かしながら、世界を舞台として活躍することが期待されます。
参加学生の声
・オリエンテーション、キャンパスツアー、研究室訪問をはじめ、セミナーへの参加や最終発表を行う機会にも恵まれました。これらの活動を通じて、日本の学生生活をより深く理解するとともに、専門的・文化的視野を広げることができました。
・事務手続きやオリエンテーション、日常的な事柄などについてサポートがあり、留学生が日本の学業生活に円滑に適応する上で大変役立ちました。プログラムのガイドラインはよく整理されていました。加えて、スケジュールには最終プレゼンテーションに向けた研究に集中できる十分な時間が確保されていると感じました。
・本プログラムは学問的にも個人的にも成長する機会となりました。自信と自立心が培われ、将来的に日本でさらなる研究を追求したいという意欲が高まりました。
*派遣プログラムでは、本学の学生がタイの先端研究機関であるタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)における研究研修(インターンシップ)に参加します。
国際連携推進室 国際推進グループ
- taist@adm.isct.ac.jp