TAIST-Science Tokyo学生交流プログラム2024 ~TAIST学生8人が92日間滞在~

2025年1月8日 公開

2025年2月14日 更新

東京科学大学(Science Tokyo)は9月9日から12月9日までの92日間、8名のTAIST(タイスト、Thailand Advanced Institute of Science and Technology)学生を受け入れました。

大岡山キャンパスを初めて訪れたTAIST学生

TAIST-Science Tokyo(以下、TAIST)は、タイ政府の要望により、タイにおける理工系分野での高度な「ものつくり人材」の育成と研究開発のハブ作りを目指して、2007年に設立された国際連携大学院プログラムです。本学の教員はタイの連携大学の教員と協力して講義を実施し、TAIST学生の修士論文研究における副指導教員になります。

2015年度からはTAISTを活用した派遣・受入プログラム「TAIST-Science Tokyo学生交流プログラム」※を実施しており、本プログラムによって受け入れたTAIST学生は、副指導教員の研究室で修士論文研究を進めます。本学の優れた研究環境のもと、本学学生と協働しながら研究活動に取り組むことにで、修士論文研究を飛躍的に発展させることが主な目的です。

本年度のTAIST学生たちはそれぞれの副指導教員の研究室に迎えられ、研究室で交流を深めながら修士論文研究に取り組みました。また、研究室訪問、キャンパスツアーや企業見学などのアクティビティにも参加し、希望者は本学の授業科目も履修するなど、92日間の滞在期間を満喫しました。

研究室訪問では、研究内容の説明を聞き、熱心に質問をしながら、自身の研究についての理解も深めました。企業見学で訪れた楽天グループ株式会社では、AI関連の講義を受けた他、オフィスを歩いて回り、スタッフへ質問をして知識を深め、多くの刺激を受けました。

工学院 機械系 小酒英範研究室を訪問
スーパーコンピュータTSUBAME4.0を見学
楽天グループ株式会社を訪問するTAIST学生

プログラム最後の研究成果発表会では、学生たちは副指導教員、本学教員、研究室のメンバー、TAIST派遣プログラム参加学生、タイの連携大学の教員、TAIST賛助会員企業の人たちを前に研究成果を発表し、発表内容についての質問にも応答しました。

発表会の最後に、TAIST運営委員会の髙田潤一委員長(執行役副学長(国際担当))からプログラム修了証書が授与されました。続いて行われた懇親会では、TAIST賛助会員企業であるソマール株式会社の小林正樹 取締役 技術本部長および、タイの連携大学であるタマサート大学シリントーン国際工学部のPakorn Opaprakasit(パコーン・オパプラカシット)准教授よりあいさつがあり、学生たちにエールが送られました。

プログラム修了証書を受け取るTAIST学生
ソマール株式会社の小林取締役 技術本部長によるあいさつ
タマサート大学シリントーン国際工学部のOpaprakasit准教授によるあいさつ
研究成果発表会後の懇親会にて関連教員、TAIST賛助企業等の参加者との集合写真

タイへ帰国した学生たちは、引き続きTAISTにおいて修士論文研究の完成を目指します。プログラム修了後は、本学をはじめとする国内外の大学の博士後期課程への進学やグローバル企業への就職など、本プログラムで得た経験を生かしながら、世界を舞台として活躍することが期待されます。

参加学生の声

  • サポート体制が整った環境、教授陣や仲間たちとの共同作業、そして日本の学術文化に触れる機会は、本当に充実したものでした。学問以外でも、日本の文化やライフスタイルを探求する機会を得られたことは、このプログラムを学問的に実り多いものにしてくれただけでなく、個人的にも忘れられないものにしてくれました。
  • オリエンテーション、キャンパスツアー、研究室訪問、企業へのフィールドトリップなど、プログラム内のアクティビティは非常に良かったです。スタッフの皆さんは親切で協力的で、全体を通してポジティブでスムーズな体験となりました。最終プレゼンテーションはよく企画されており、私たちの研究を共有し、議論する機会を提供してくれました。全体的に、すべてがうまく管理されており、素晴らしい体験でした。
  • プログラム期間中、私は自分の研究に本当に役立つ多くのことを学びました。また、チューターや研究室の仲間を中心に新しい友人もできました。プログラム終了後、Science Tokyoで勉強を続けたいと思うようになりました。
  • 「TAIST-Science Tokyo学生交流プログラム」の派遣プログラムでは、本学の学生がタイの先端研究機関であるタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)でのインターンシップに参加したり、タイにてTAIST学生と共に講義を受講したりします。

更新履歴

  • 2025年2月14日 本文の内容を編集しました。

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研究推進部 国際連携推進課 国際推進グループ
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