2026年1月に国際卓越研究大学に認定された東京科学大学(Science Tokyo)は、大学全体を「ビジョンから始める」大学へと変えようとしています。これを中心的に推進するのが、グローバルビジョンコーディネーションセンター(GVCC)です。 GVCCで新しく募集する「ビジョンコーディネーター」という仕事に何を期待しているのか、GVCCセンター長・古川哲史がお伝えします。
Science Tokyoは「科学の力で善き未来を創造する」を合言葉に活動しています。皆さんも聞かれたことがあると思いますが、現代は社会や環境、これに伴う課題が急激に変化する「VUCA時代」と言われています。このような時代には、現状の課題に対応するだけでは後手に回ってしまうことから、「ありたい未来」を描き、そこからバックキャストするアプローチが有効だと考えられています。そのためには「ビジョン」が必要です。Science Tokyoは「善き未来」を因数分解した「善き生活」「善き社会」「善き地球」というビジョンを掲げ、その実現に向けて分野の壁を越えて知を持ち寄る「Visionary Initiatives(VI)」を2025年4月に始め、2026年5月時点で全教員の約97%が参画しています。今年、それを後押しする組織としてGVCCを立ち上げました。
本学の挑戦
Science Tokyoは、3つのビジョンのもとに8つの重点領域(VI)を定めました。VIは、学問領域(理工学、医歯学、人文社会学等)・研究ステージ(基礎、応用、開発研究)・バックグランド(学内/学外、国内/国外)が多様な研究者が知を持ち寄り、企業や行政、市民の皆さんと一緒に、研究の成果を社会に届ける「プラットフォーム」です。
大学は、これまで知を生み出す場所(「知の創造」)でした。ただ、それだけでは十分ではないとも感じています。生まれた知が社会に届き(「知の価値化」)、そこでの経験がまた大学に戻ってきて次の研究につながる。そうした「知の循環」をつくれるかどうかが、これからの大学にとって大切だと考えています。
このためにScience Tokyoが考えた戦略がVIというプラットフォームであり、これを支援・推進する組織がGVCCです。
ビジョンコーディネーターという仕事
VIはプラットフォームだと前述しました。プラットフォームの成功のカギは「ネットワーク効果」です。ビジョンコーディネーターには、各VIの研究者と学内の支援機構、さらに学外の企業や研究機関、行政との橋渡し、すなわちネットワーキングを推進する役割を中心的に担っていただきたいと思っています。
資金の流れや企業側の事情、知的財産や規制のことなど、研究者からは見えにくい部分も含めて全体を見渡し、必要なところをつないでいく(ネットワーキングする)。それが、ビジョンコーディネーターの仕事です。
本学にはすでに5つの支援機構があり、多くのURA(研究支援の専門人材)が活躍しています。ビジョンコーディネーターには、こうした専門性の高いURAの皆さんと力を合わせて、VIを後押ししていただきたいと考えています。
どのような人材を欲しているか
GVCCは、まだ手探りで取り組みを進めている最中です。だからこそ、一緒にその形をつくってくださる方に来ていただきたいのです。ルーチンワークをこなすのではなく、自ら問いを立て、それに対する解決策を自ら考えて仕事をしたい方を求めています。
「善き未来」は、待っているだけでは訪れません。科学の力で、その未来を一緒につくってくださる方を待っています。
あなたの応募を、心からお待ちしています。
関連リンク
- 採用情報(公募案内)
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東京科学大学のビジョンコーディネーター(URA)の募集について(外部サイトに移動します)
- グローバルビジョンコーディネーションセンター
- Visionary Initiatives―科学の力で、未来を拓く
- What’s URA? - 東京科学大学のURA
- 国際卓越研究大学の本格稼働と未来社会を実装する8つのVisionary Initiativesによる新組織体制を確立
- ビジョンのないサイエンスでは未来は変わらないーScience Tokyoが挑むVisionary Initiativesとは
