東京科学大学+東京藝術大学 共同シンポジウム「科学と芸術 人類の未来」を開催

2025年6月4日 公開

2025年6月12日 更新

東京科学大学(Science Tokyo)と東京藝術大学(藝大)は5月26日、包括連携協定に基づく共同シンポジウム「科学と芸術 人類の未来」をScience Tokyo大岡山キャンパスHisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)にて開催しました。実施に際しては、本学卒業生の滝久雄氏が理事長を務める公益財団法人 日本交通文化協会に、パブリックアートの普及や若者支援を目的とした特別協力をいただきました。

本シンポジウムは、Science Tokyo設立記念として、またこれまで藝大とScience Tokyo医歯学系(旧・東京医科歯科大学)との間で進めてきた異分野融合を理工学系に拡大するための契機として企画されました。

Science Tokyoおよび藝大の教職員・学生・卒業生などが236人(会場参加110人、オンライン参加126人)参加し、活発な交流が生まれました。

司会を務めたScience Tokyoの伊東幸子副学長

第一部では、Science TokyoのランドマークであるTaki Plazaのエントランスに飾られたパブリックアート「ELEMENTS OF FUTURE」の原画制作・監修を行った大友克洋氏と、リベラルアーツ研究教育院 柳瀬博一教授とのトークセッションの録画が放映されました。会場では柳瀬教授による本学の歴史における科学と芸術の融合の講演、日本交通文化協会の滝理事長の講演がありました。

講演する滝理事長(右)と柳瀬教授

第二部では、Science Tokyo元素戦略MDX研究センターの細野秀雄特命教授による基調講演「色とセラミックスの科学」、元藝大理事・副学長(研究担当)で現在は藝大名誉教授である清水泰博氏による基調講演「芸術と科学、アートシンキングで考えること」が行われました。

Science Tokyo細野特命教授による基調講演
藝大の清水名誉教授による基調講演

第三部では、「つなぐ」「対話」「融合」をキーワードに、大竹尚登理事長、田中雄二郎学長、藝大の日比野克彦学長によるパネルディスカッションが行われました。モデレーターはScience Tokyoの波多野睦子理事・副学長(研究・産学官連携担当)が務めました。

日比野学長(右)の話に耳を傾ける大竹理事長(中)と田中学長(左)

パネルディスカッションでは最後に、会場参加者の学生と登壇者の間で活発な意見交換が行われ、芸術と科学の親和性の高さが感じられる一幕となりました。来場者からは「また参加したい」、「継続的な取り組みとしてほしい」といった感想が寄せられました。Science Tokyoと藝大による科学と芸術のさらなる融合、両大学の連携の強化を期待させるイベントとなりました。

パネルディスカッション登壇者と参加学生との意見交換

また、本シンポジウムの併催として、日本交通文化協会の特別協力を得て、東京科学大学博物館で特別展「板谷波山 多彩な技法と表現 —新製マジョリカから葆光彩磁へ—」を企画しました。
東京美術学校(現藝大)の彫刻科を卒業し、東京高等工業学校(現Science Tokyo)の窯業科に嘱託として在籍した波山の作品を多くの来場者が鑑賞しています。

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  • 2025年6月12日 本文の編集を行いました。

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