5月26日(月)、東京科学大学(Science Tokyo)と包括連携協定を締結している東京藝術大学(以下、藝大)は、「科学と芸術 人類の未来」をテーマにした共同シンポジウムを、本学大岡山キャンパスHisao &Hiroko Taki Plaza(以下、Taki Plaza)にてオンサイト及びオンラインで開催いたしました。実施に際しては、本学卒業生である滝久雄 氏が理事長を務める公益財団法人 日本交通文化協会(以下、協会)に、パブリックアートの普及や若者支援を目的とした特別協力を頂いています。
本イベントは、本学の設立記念として、またこれまで藝大と本学医歯学系(旧東京医科歯科大学)との間で進めてきた異分野融合を、理工学系へ拡大するトリガーとなる企画です。
本学及び藝大の教職員・学生・卒業生等が、オンサイト110名、オンライン126名の合計236名参加し、活発な交流が生まれました。

第一部では、本学のランドマークであるTaki Plazaのエントランスに飾られたパブリックアート「ELEMENTS OF FUTURE」の原画制作・監修を行った大友克洋 氏と本学リベラルアーツ研究教育院・柳瀬博一 教授とのトークセッションが放映され、会場では柳瀬教授による本学の歴史における科学と芸術の融合の講演と滝久雄 協会理事長の講演がありました。

第二部では、本学元素戦略MDX研究センター 細野秀雄 特命教授より「色とセラミックスの科学」、続いて元藝大理事・副学長(研究担当)で現在は名誉教授である清水泰博 氏より「芸術と科学、アートシンキングで考えること」というテーマでそれぞれ基調講演が行われました。


第三部では、本学の波多野睦子 理事・副学長(研究・産学官連携担当)をモデレーターとして、「つなぐ」「対話」「融合」をキーワードに大竹尚登 理事長・田中雄二郎 学長・藝大の日比野克彦 学長によるパネルディスカッションが行われました。

パネルディスカッションの最後には、会場参加者の学生と登壇者で活発な意見交換が行われ、芸術と科学の親和性の高さが感じられる一幕となりました。来場者からは、また参加したい、継続的な取り組みとしてほしいという感想が寄せられ、Science Tokyoと藝大による科学と芸術の更なる融合と今後の連携の強化を期待させるイベントとなりました。


学生支援課支援企画グループ