Science Tokyoの学生・教職員がGCIEM Global Summit 2026に参加

2026年6月18日 公開

2026年4月9日から12日にかけて、東京科学大学(Science Tokyo)の学生・教職員19名が台湾・台北を訪れ、Global Consortium of Innovation in Engineering in Medicine(GCIEM)主催の第2回 Global Summit に参加しました。

GCIEMは、医学・工学・ヘルスケアイノベーション分野における国際連携を推進するコンソーシアムです。Science Tokyoは創設メンバーとして参画しています。

今年のGlobal Summitには、12カ国・30以上の機関から、研究者、教育者、学生、医療従事者、企業関係者など300名以上が参加しました。Science Tokyoの参加者は、医工学教育、国際共同研究、医学・工学・データサイエンスを融合したイノベーション創出などについて議論を行いました。

サミットでは、医工学教育の未来をテーマとしたパネルディスカッションも行われました。Science Tokyoからは、医学部医学科5年の青木みのりさんが登壇しました。青木さんは、GCIEMのStudent Committeeの共同議長を務めており、昨年に続いての参加となりました。

青木 みのりさんのコメント

2年連続でGlobal Summitに参加し、世界各国の学生や教員の皆様と医療教育やヘルスケアイノベーションについて議論できたことは、大変貴重な経験となりました。特に、ビジネスモデル構築など実用化まで視野に入れて医学と工学を融合し、革新的なソリューションを生み出そうとする姿勢に感銘を受けました。
また、医療へのAI活用において如何に「trust」(信頼)を堅持するかについて多くの議論が交わされました。臨床実習に取り組む医学生として、患者さんとのコミュニケーションや共感の重要性を日々実感しています。AIやテクノロジーは人と人との関わりに置き換わるものではなく、患者中心の医療を支える存在であるべきだと思いました。

パネルディスカッションに参加する青木みのりさん(左から2人目)

Science Tokyo学生チーム、Global Health Innovation Grand Challengeに挑戦

サミット期間中には、「Global Health Innovation Grand Challenge」(GHIGC)も開催されました。本プログラムでは、学生チームが医療・社会課題に対する独自のヘルスケアソリューションを発表します。

今年は初めて、Science Tokyoの工学院・医学部・歯学部の学生が科学大単独のチームを結成し参加しました。参加学生のうち、医学部医学科4年の加納彩瑛さん、生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース修士2年の藤代悠希さん、歯学部歯学科4年の天谷優來さんらが、コメントを寄せました。

Science Tokyo学生チーム

加納彩瑛さんのコメント

工学系の学生と数か月にわたり協働しながらGlobal Summitに参加できたことは、大きな刺激となりました。私たちのチームは、五感への刺激を調節して概日リズムを整える環境デザインにより、せん妄の予防を目指す「KOMOREBI」というデバイスを開発しました。アイデアに留まらず、実際にモノづくりまで繋げられる工学系の発想力と技術力を強く実感しました。
また、多くの医学生が工学的バックグラウンドを持つ他大学チームから刺激を受けました。今後の医療には彼らのように医学と工学を橋渡しできる医師が必要だと感じました。

藤代悠希さんのコメント

私たちのチームは「器械出し看護師の業務効率化」に取り組み、手術中の器械受け渡しをリアルタイムで支援するナビゲーションシステム「ScrubSight」を開発しました。決勝進出には至りませんでしたが、医学と工学の学生が協力しながら医療課題に取り組む姿に大きな刺激を受けました。
特に、多くのファイナリストチームが、実際の臨床現場でプロトタイプの実装まで進めていた点が印象的でした。学生が長期的に医工学プロジェクトや社会実装に取り組める環境の重要性を改めて実感しました。

天谷優來さんのコメント

日頃から理工学系学生と互いの強みを生かした交流を行いたいと考えており、大学統合の恩恵を受ける機会として今回のサミットに参加しました。社会実装に向けた開発プロセスやプレゼンテーション手法、長期的なプロジェクト設計など、多くの学びを得ることができました。
決勝を観戦し、自らのアイデアによって医療をより良くしたいという強い意志をもつ学生達から大きな刺激を受けることができました。今回の経験を通じて、学際的な連携による医療の発展に関わりたいという思いがより一層強まりました。

準決勝前の様子

長谷川久紀先生のコメント

GHIGCへの参戦により、学生レベルでの理工学系と医歯学系の深い交流と相互刺激が生まれていることを実感しました。今後、Science Tokyoのチームがさらなる成果を目指すためには、今回参加したチームの経験共有やプロジェクトのブラッシュアップ支援を含め、大学として継続的な支援体制を構築していくことが重要だと感じています。
また、本サミットは、他大学における工学融合型医学教育を学ぶとともに、新たな共同研究ネットワークを構築する貴重な機会となっており、研究・教育の両面でさらなる国際連携の発展が期待されます。

2027年に向けて

GCIEM Global Summitでは、次回開催校が米国Texas A&M Universityに決定したことも発表されました。

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