大学院課程学生が吉祥女子中学・高等学校を訪問して中高生と交流

2026年2月18日 公開

 12 月20日、東京科学大学の大学院課程11名(博士後期課程:7名、修士課程:4名)が、吉祥女子中学・高等学校(東京都)を訪問しました。吉祥女子中学・高等学校は、2026年に創立88周年を迎える中高一貫の女子校であり、生徒の半数が理系志望の学校で、赤沼一弘校長先生は東工大大学院出身です。

 今回の訪問は、教授法を学ぶことを目的にアントレプレナーシップ教育機構が開講している科目「博士アカデミックティーチング」を履修する博士後期課程学生が、自身の研究内容や大学院生活をわかりやすく説明することで、中高生に理工系の魅力を知ってもらうことを目的に実施され、当日は中高生約60人が参加しました。また、吉祥女子を卒業し、現在東京科学大学修士課程に在籍している4人の学生も同行し、懇談を行いました。

 はじめに、東京科学大学アドミッションセンターの斎藤晋特命教授(名誉教授)が、東京科学大学の「歴史」「特徴」「各学院の研究内容」「入試制度」等について説明しました。特に、大学が統合されたが、数年間は従来の制度で入試が行われること、また、世界の大学と比較して女子学生比率が低いため、女子学生を増やして研究の幅を拡げることを目的に「女子枠」が導入されたことについて説明し、「是非皆さんも東京科学大学を目指してほしい」と話しました。

次に、博士後期課程学生7人が、自身の研究内容やキャリアについて授業を行いました。
各学生の発表テーマは、以下のとおりです。
 ■一様磁場背景時空における光子重力子変換
 ■大学における超小型人工衛星の研究開発
 ■機械学習における物理学
 ■好きなことを生業に ~自分の好きなことって何だろう?~
 ■熱や波と、完璧じゃない金属や磁石の渦巻き
 ■人生とは、将来を切り拓く、フォールトトレランスを上昇させること
 ■現代技術史研究への一招待

 各学生は、事前に発表練習を行い、教員から、また相互にアドバイスを受け、専門知識を持たない中高生にもわかりやすい発表を準備しました。当日は、自身の研究内容に加え、その研究内容に興味を持ったきっかけ、研究を行ううえでの楽しさや苦労等についてもユーモアも交えて話し、中高生は真剣に聞いていました。

 続いて、修士課程学生 4 人が、「科学大を選んだ理由」「現在の研究内容」「学業以外の大学生活」「中高時代に取り組んだこと」「入試に向けた勉強方法」等について講演しました。女子校から女子学生の少ない大学に入学して感じたこと、将来の夢等、大学での留学体験、苦労話やそれを乗り越えた経験も含めて熱心に話し、母校の後輩へ力強いメッセージを送りました。

全体を通して、中高生にとっては、大学院生から直接話を聞き、理工系大学進学後の研究内容にはどのようなものがあるのかを知るとともに、大学院生が課題設定から検証や成果発表をどのように行うかを知る機会となりました。東京科学大学の学生にとっては中高生に研究内容等をわかりやすく伝えるための方策を考える貴重な機会となり、東京科学大学や理系の魅力も充分に伝えることができました。

(中高生の感想:アンケート抜粋 20件)

・大学院生の研究内容や生活について詳しく聞けて、とても参考になった。
・将来の進路を考えるうえで良い機会になった。今日から勉強を頑張ろうと思えた。
・興味のある分野が定まっていない不安があったが、さまざまな背景の方が研究されていると知り、将来を考えるきっかけになった。
・実際の研究の話が分かりやすく、大学での学びのイメージがついた。アドバイスももらえてよかった。
・多様な理系分野の話が聞けて視野が広がった。OGの先輩の話が特に参考になった。
・博士課程とはどのようなものか、大学で何をするのかが分かり、受験に向けてのモチベーションが上がった。
・東京科学大学の学生が実際にどのような研究をしているか分かり、これからの勉強の仕方の助言ももらえて良かった。
・たくさんの理系の話を聞けて良い学びになった。OGの話も今後に活かしたい。
・大学院生の方々が全く違う研究をしていて面白かった。将来の選択肢が広がった。
・東京科学大学には幅広い研究分野があると知り、興味のある分野をさらに探していきたい。
・実際の大学生活や受験への取り組みを聞けて励みになった。
・個々のエピソードを聞ける機会は貴重で、とても良い経験になった。今までより意欲的に勉強しようと思った。
・大学・大学院生活について詳しく知ることができ、将来の見通しが立った。授業では聞けない話が興味深かった。
・文系志望でも大学院から理系に進める道があると知った。大学生活へのあこがれが高まった。
・多様な研究分野の説明が分かりやすく、有意義な時間だった。学んだことを今後に活かしたい。
・冬休みに何をすべきか具体的に分かり、勉強しようという気持ちになった。
・研究内容を初めて知る分野も多く、前向きに進路を考えられるようになった。
・大学院での研究は難しいと思っていたが、皆さんが楽しそうに語っていて憧れた。とても良い経験になった。

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アントレプレナーシップ教育機構 キャリア教育実施室