東京科学大学(Science Tokyo)体育会ヨット部が5月3、4日に神奈川県三浦郡葉山町森戸海岸沖で開催された「2025年度関東学生ヨット春季選手権大会」(通称:春インカレ)決勝においてスナイプ級6位となり、Science Tokyoとして初の入賞を果たしました。
スナイプ級6位入賞メンバー
瀬高亮さん(工学院 システム制御系 学士課程4年)
関根拓豊さん(工学院 電気電子系 学士課程4年)
大谷龍星さん(理学院 地球惑星科学系 学士課程4年)
芳賀大和さん(理学院 化学系 学士課程3年)
鈴木晴菜さん(環境・社会理工学院 融合理工系 学士課程3年)
遠藤優さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)
髙橋祐樹さん(情報理工学院 情報工学系 学士課程4年)

また10月に行われる第92回関東学生ヨット選手権大会(通称:秋インカレ)では、シード校として予選が免除されることとなり、決勝進出が決定しました。
大会では、各大学が1チーム3艇の船を走らせ、その合計得点によって順位を競います。
春インカレ決勝においてスナイプ級は15校中6位という成績を収めました。旧・東京医科歯科大学と旧・東京工業大学が統合しScience Tokyoとなってから初の入賞で、幸先の良いスタートを切ることができました。
出場メンバーのコメント
スナイプ級チームリーダー 関根拓豊さん
「春インカレでスナイプ級6位入賞という結果を残すことができ、大変光栄に思います。まずは日頃からご指導・ご支援くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。学業や研究と並行して競技に打ち込む中で、限られた時間で成果を出すために工夫する力と集中力が鍛えられました。日々の授業や実験と海の上でのトレーニングを両立する経験をしたことで、時間管理能力だけでなく、困難に対して粘り強く向き合う姿勢が身に付いたと感じています。この6位という結果は通過点であり、個人戦、秋インカレではさらに上位を目指し、学びと挑戦を続けてまいります。今後とも変わらぬご声援をよろしくお願いいたします」

スナイプ級スキッパー 大谷龍星さん
「本大会では、関東各地の大学から多くの強豪チームが集い、競技のコンディションも厳しい中でレースに臨み、日頃の練習の成果を発揮することができました。私は大学での学びと部活動を両立する中で、状況判断力の大切さを実感しています。特にヨット競技では、気象や海象といった自然環境を読み取りながら瞬時に判断を下す力が求められますが、これは学業における論理的思考や分析力とも深く関わっています。今後も、学業と部活動の両面で自分自身を高めながら、より良い成績を目指して精進してまいります。引き続きご指導・ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます」

スナイプ級スキッパー 遠藤優さん
「今回のレースで、入賞という成績を残せたことを大変嬉しく思います。レースでは強豪校と競う中で自分の実力不足を感じることも多くありましたが、だからこそ自分たちにはまだまだ成長の余地があり、上を目指せるのだと強く感じることができました。また、正解というものがない中で模索しながら努力する経験は今後の研究や学業の糧にもなると感じます。今回の結果に満足することなく、秋インカレではより良い成績を残せるように精進してまいります」

ヨットレースとは
ヨットレースは、刻々と変わる風や潮を読み、速さを保ちながら進路を決めていく、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。レースは参加艇が一斉にスタートし、海上に設置されたブイを決められた順序で規定回数まわり、フィニッシュの順位を競います。全日本学生ヨット選手権大会では、スナイプ級と470級の2種目で競技が行われます。
スナイプ級は、メインセールとジブセールという2枚のセールを持つレーシング・ディンギーを使用します。スピードにあまり差が出ないため、風を味方につけ、他艇と駆け引きをしながらレースを展開する必要があります。船底にあるベルトに足をかけ、上半身を外に出してバランスをとり、艇の傾きを抑えます。
470級は、メインセールとジブセールのほかに、スピンネーカーというセールが付いたレーシング・ディンギーを使用します。受ける風が多いのでスピードは出ますが、バランスを崩しやすいため、艇の傾きを抑えるためにトラピーズというワイヤを装着し、艇の縁に足をかけて体ごと海上に乗り出してバランスをとります。
スナイプ級、470級ともに、スキッパーとクルーの2人1組で艇を操作します。スキッパーは主にメインセールの操作を担う艇の舵取り役、クルーは艇のバランスをとりつつ周囲の状況を踏まえて戦略やコースを決める役割を担います。
東京科学大学体育会ヨット部とは
部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400人を誇るヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。
関連リンク
- ヨット部の活動は東京科学大学基金によりサポートされています。
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東京科学大学 体育会ヨット部
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