東京科学大学(Science Tokyo)大岡山学生支援センター 未来人材育成支援室と教育推進部学生支援課 支援企画グループでは、5月13日と20日、Hisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)にて、一般社団法人 蔵前工業会のご協力のもと「MOVIES IN TAKI」を開催しました。本イベントは、本学卒業生である株式会社ぐるなび取締役会長・創業者の滝久雄氏のご支援により立ち上げられ、Taki Plazaを拠点とする「未来人材応援プロジェクト」の活動の一環として、学生運営メンバーにより企画されるものです。
学生運営メンバーが選定したクリストファー・ノーラン監督の『テネットTENET』(原題:Tenet、2020年公開)を英語音声・日本語字幕付きで上映しました。5月13日に地下2階のイベントスペースで開催された上映会には学生37人が参加し、大画面を真剣に見入る姿が印象的でした。学生運営メンバーの上原綾太さん(物質理工学院 材料系 博士後期課程2年)と浦田櫂利さん(理学院 物理学系 学士課程4年)が司会を務め、楽しく映画上映会が進められました。今年も学生運営メンバーの発案によるポップコーンと冷たいドリンクのプレゼント(先着順)が大好評でした。
山﨑詩郎助教による解説講演会を実施
5月20日には、理学院 物理学系の山﨑詩郎助教による解説講演会を行いました。映画を観るだけではなく、より深く理解できる解説講演会は、MOVIES IN TAKIの醍醐味の一つです。『テネット』の字幕科学監修や公式映画パンフレットの執筆もされた山﨑助教の解説講演会には、学生・教職員、学外の方を含む80人以上が参加しました。作品の見どころや物理学の視点からの解説は参加者の関心が高く、時折笑いが起こるなど、和やかな雰囲気で行われました。山﨑助教の声がけで近くに座る人々と映画について話し合うグループワークもあり、参加者同士の交流にもつながりました。
「未来人材応援プロジェクト」では今後も、学生の皆さんの交流の場を提供するべく、さまざまな講演会を実施していきます。
「未来人材応援プロジェクト」学生運営メンバーのコメント
キム・ナムギョンさん(物質理工学院 材料系 修士課程2年)
「エントロピーが減少し時間が逆行する」という科学的設定をもとに制作されたSF映画『テネット』を、Taki Plazaにて上映できたことを大変嬉しく思います。非常に難解な作品でしたが、上映中は皆さんが高い集中力で鑑賞され、上映後もグループで作品について語り合う方が多く見られ、充実した時間となりました。
また、陽電子や対消滅といった量子力学の概念が登場する本作の理解を深めるべく、物理学系の山崎先生による解説講演会を開催いたしました。特に時間の逆行という複雑な要素については、映画を観るだけでは登場人物の動きを把握することが難しいですが、先生がタイムラインをわかりやすく整理してくださった資料のおかげで、多くの方が理解を深めることができました。今回の講演会には学生のみならず教職員や外部の方も含め、80人以上にご参加いただきました。講演中に設けたディスカッションの時間では、映画をきっかけに参加者同士が活発に議論し交流を深める場となりました。
今回のイベントでは、ポスター制作と司会・運営を担当しました。『テネット』は私自身も初めて観たとき理解が追いつかず困惑した作品だったため、ぜひ解説講演会とセットで上映したいという思いがありました。実際に、上映後も熱心に議論を続ける学生たちの姿があり、「講演会のおかげで映画の内容が理解できた」という感想をくださった方も多く、知見を広げる良い機会を提供できたと感じています。今後もScience Tokyoの学生にとって新鮮で有意義な経験となるような企画を立案・実施していきたいと思います。引き続きご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
上原綾太さん(物質理工学院 材料系 博士後期課程2年)
今回、クリストファー・ノーラン監督による映画『テネット』の上映会および本学物理学系の山﨑詩郎先生による解説講演会をTaki Plazaにて開催することができ、大変嬉しく思います。
本作は物理学的な要素を多く含む難解な作品ですが、上映中は参加者の皆さまがポップコーンを片手に真剣な表情で鑑賞されていたことが非常に印象的でした。一度の鑑賞だけで作品を深く理解することは容易ではありませんが、今回のイベントでは山﨑先生にご講演いただくことで、作品に含まれる物理学的な考え方や解釈について理解を深める機会を、Science Tokyoの学生および教職員の皆さまに提供できたと考えています。解説講演会には80人以上の方々にご参加いただき、映画鑑賞だけでは気付きにくい物理学的な視点や解釈について学ぶことができる、大変有意義な時間となりました。
今回のイベント実施にあたり、私は山﨑先生との打ち合わせを重ねながら解説講演会の準備を進めてまいりました。この経験を通じて、関係者との調整や企画運営に必要なマネジメント能力を培うことができ、将来の研究活動にも活かせる貴重な学びを得ることができました。今後もScience Tokyoの学生や教職員の皆さまに楽しんでいただくだけでなく、新たな学びや発見につながるイベントを企画していきたいと考えております。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
浦田櫂利さん(理学院 物理学系 学士課程4年)
今回、クリストファー・ノーラン監督による映画『テネット』の上映会および本学物理学系の山﨑詩郎先生による解説講演会をTaki Plazaにて開催することができ、大変嬉しく思います。
本作は物理学的な要素を多く含む難解な作品ですが、上映中は参加者の皆様が真剣な表情で鑑賞されており、作品への高い関心が感じられました。また、上映後に実施した解説講演会には80人以上の方々にご参加いただき、映画鑑賞だけでは気付きにくい物理学的な視点や作品の解釈について学ぶことができる、大変有意義な時間となりました。
講演会後の質疑応答やディスカッションでは、物理学を専門としない方々も含め、さまざまな分野を学ぶ学生や教職員の方々から多様な意見や質問が寄せられました。一つの映画作品を題材に、それぞれの専門や経験に基づいて物理学的な解釈について議論が交わされていたことが印象的でした。異なる背景を持つ人々が集まり、分野の垣根を越えて知的な交流を行う様子は、学際的な学びを重視するScience Tokyoらしい光景であると感じました。
今回のイベントでは、講演会の準備に加え、当日の司会進行も担当いたしました。多くの参加者の前で円滑に進行を行うことの難しさを実感する一方で、講演者や参加者の皆様と協力しながらイベントを運営する貴重な経験を得ることができました。また、企画運営を通して、マネジメント能力やコミュニケーション能力を培うことができました。
今回のイベントを通じて、映画という身近な題材が、専門分野を超えた学びや交流のきっかけとなることを改めて実感しました。参加者の皆さまが作品や物理学について熱心に議論される様子を見て、知的好奇心を刺激し、新たな視点に出会える場を提供できたことを大変嬉しく思います。今後もScience Tokyoならではの学際的な交流を促進できるような企画に取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続きご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。