理⼯系学⽣が医療現場を⾒学・体験し、医療課題を⾃分の専⾨で解決する視点を学ぶ半⽇プログラムを実施しました。医学・⻭学の現場体験と討論に加え、医学科・⻭学科5年⽣が学修を⽀援し、異分野融合の第⼀歩となりました。今後は拡⼤トライアルを経て単位化を⽬指します。
1.実施概要
• ⽬的︓理⼯系学⽣が医療現場の実際に触れ、医療課題への理解を深めるとともに、異分野融合(医⻭理⼯連携)への関⼼と課題発⾒⼒を育むこと
• 対象︓理⼯系学⼠課程1-2年⽣(希望者)/定員15名
• 実施⽇︓2026年2⽉19⽇(⽊)13:00-17:00
• 参加︓15名(事後アンケート回答 12名/回収率80%)
• 担当分野︓①消化器病態学分野(肝炎肝がん撲滅外来) ②摂⾷嚥下リハビリテーション学分野
• プログラム構成︓全体オリエンテーション → 分野別セッション(導⼊講義/臨床現場⾒学/体験実習)→全体セッション(課題グループ討論・発表)→ 修了証授与 → 事後アンケート
2.分野別プログラム
医学系︓消化器病態学分野
肝疾患(肝炎・肝がん)診療の概要と、超⾳波検査の臨床的位置づけに関する導⼊講義の後、消化器内科病棟にて腹部超⾳波検査の実施場⾯を⾒学した。併せてスキルスラボにおいて、シミュレーターを⽤いた腹部超⾳波検査の体験実習を実施し、⾒学と体験を相補的に組み合わせた。運⽤は2班に分け、病棟⾒学とスキルスラボ実習を交代制で実施した。
⻭学系︓摂⾷嚥下リハビリテーション学分野
摂⾷・嚥下障害の基礎および評価・⽀援の概要に関する導⼊講義の後、2班に分かれて嚥下内視鏡実習と嚥下調整⾷の試⾷・実習を実施し、交代制で両実習を⾏った。続いて、ボイスレトリーバーの紹介と実演、摂⾷嚥下リハビリテーション科および第⼀総合診療室の外来⾒学を⾏い、最後に質疑応答を実施した。
課題グループ討論・発表
医学系・⻭学系の各プログラムを体験した学⽣が混成グループとなり、体験内容を共有したうえで、「医療現場を⾒て考えたこと」「困っている⼈は誰か、解決策はあるか」「⾃分たちの強みを⽣かして何ができるか」をテーマに討議し、議論の内容を発表した。
学修⽀援体制(屋根⽡式の学び)
当⽇は臨床実習中の医学科・⻭学科5年⽣が、外来・病棟での案内や移動補助、グループワークのファシリテーションを担い、低学年の理⼯系学⽣の学修を⽀援した。上級⽣が下級⽣を⽀える屋根⽡式の学修⽀援体制により、質問・相談がしやすい学習環境が形成された。
3.アンケート結果(抜粋)
• 総合満⾜度︓「とてもそう思う」100%(12/12)
• ⾒学の有益性︓「とてもそう思う」100%(12/12)
• 単位化した場合の履修意向︓「とてもそう思う」83.3%(10/12)、「そう思う」16.7%(2/12)
⾃由記載では、現場で⾒て体験することで理解が深まったこと、質問しやすい雰囲気であったこと、⾃分の専⾨性を医療課題に⽣かすイメージが持てたこと等が挙げられた。発表会では、理⼯学の知⾒を医療に⽣かす具体的な提案も⽰された。
4.今後に向けて
本年度は医療系の医学科・⻭学科の2分野で導⼊トライアルを実施した。次年度は医療系6学科・専攻へ対象を拡⼤し、夏季休業期間中に拡⼤トライアル(集中開講)を実施する。拡⼤トライアルの結果(学修成果、安全管理、受⼊れ枠、教材・評価⽅法等)を検証し、2027年度の全学における単位化科⽬としての正式導⼊を⽬指す。
本トライアル関連教員
消化器病態学分野︓岡本隆⼀、朝⽐奈靖浩、村川美也⼦、北畑富貴⼦、持⽥知洋
摂⾷嚥下リハビリテーション学分野︓⼾原⽞、吉⾒佳那⼦、柳⽥ 陵介、篠⽊ 紀彦、江⾓ 明⽇⾹
ヘルスケア教育機構︓依⽥哲也、鶴⽥潤、⾦⼦英司、⼭⼝久美⼦、中川美奈
⽣命理⼯学系⼈間医療科学技術コース︓⼩倉 俊⼀郎
⽣命理⼯学系⽣命理⼯学コース︓秦 猛志
謝辞
講師をつとめてくださった吉⾒先⽣、柳⽥先⽣、持⽥先⽣、北畑先⽣、ご協⼒に深謝申し上げます。