全学FD2025「東京科学大学のAcademic Well-being(アカデミック・ウェルビーイング)について語り合おう」を実施

2025年10月6日 公開

2025年11月10日 更新

東京科学大学(Science Tokyo)は7月22日~23日、教育本部の主催、教育革新センター・教育推進部の企画・運営により、教員向けの研修である全学FD※2025「東京科学大学のAcademic Well-being(アカデミック・ウェルビーイング)について語り合おう」を開催しました。学外研修施設での宿泊形式の全学FDは旧東京工業大学で実施していたもので、大学統合以降では初めての実施となりました。全学から教員30人が参加したほか、田中雄二郎学長、若林則幸理事・副学長(教育担当)、関口秀俊執行役副学長(教育担当)、依田哲也副学長(教育戦略担当兼融合教育推進担当)/教育革新センター副センター長がオブザーバーとして参加しました。

※FDは、Faculty Development(ファカルティ・ディベロップメント)の略称で、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組みの総称。

ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など、将来にわたる持続的な幸福を含む概念です。文部科学省が2023年に策定した「教育振興基本計画(第4期)」においても、将来の予測が困難な「VUCA(ブーカ)」の時代であること、少子化・人口減少・高齢化の進展、地球規模の課題などを背景として、計画の基本コンセプトに「持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を掲げています。

今回の全学FDでは「多様な学生を育む授業/研究室指導」(テーマA)、「対面授業に負けないオンライン授業」(テーマB)の2つのテーマを取り上げました。教室や研究室におけるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の問題点を解消し、そのメリットを活かす方策を検討しました。また、対面授業と比較しながら、オンライン授業のメリット・デメリットを考え、学生の教育成果を高めるオンライン授業のあり方、有効な活用方法を議論しました。

大学統合後初の全学FDには教員30人が参加

1日目(7月22日)のプログラム

平井伸英教授(大岡山学生支援センター)、高田純准教授(保健管理センター)より「学生の多様性とその支援について」、秋田恵一教授(医学部長)より「学びの定着を目指すオンライン授業の工夫」、レイチェル・ゴーマン氏(米国大使館 ティーチング・フェロー)より「Universal Design for Learning (UDL): Effective Teaching for All Students」(学びのユニバーサルデザイン:全ての学生のための効果的な指導法)の題目で話題提供がありました。続いて、参加教員はテーマごとの会場に分かれグループを編成し、活発な意見交換と討論を行いました。

グループ発表では、テーマごとに各グループの発表および質疑応答を行いました。テーマAでは「教員と学生の適切な距離の保ち方」「Neurodiversity(神経多様性)に配慮した資料の作り方」「学修の進度に応じた配慮」等、テーマBでは「オンライン授業に飽きさせない工夫」「学習意欲に乏しい学生への対応」「オンライン授業の質保証」等の論点が挙げられ、グループで話し合った方策やメリット・デメリットについて共有しました。
その後の夕食・懇親会では、学院、学部・研究科の垣根を越えた交流が行われました。

話題提供「学生の多様性とその支援について」:平井教授、高田准教授
話題提供「学びの定着を目指すオンライン授業の工夫」:秋田教授
話題提供「Universal Design for Learning (UDL): Effective Teaching for All Students」:ゴーマン氏
グループ討論の様子(テーマA)
グループ討論の様子(テーマB)
活発な質疑応答が行われたグループ発表

2日目(7月23日)のプログラム

全体討論として、テーマごとの代表グループが前日のグループ活動の内容を報告しました。その後、テーマA・テーマBの参加者でペアになり活動の振り返りを実施しました。続いて、高田准教授、平井教授がワークショップ「教職員のwell-beingを育むために」を行いました。最後に、若林理事・副学長、関口執行役副学長よりコメントがありました。

全プログラム終了後に実施したアンケートでは、参加教員の満足度は「そう思う」と「ややそう思う」を合わせて9割以上と非常に高く、特にグループ討論および高田准教授、平井教授によるワークショップを有益と感じた参加者が多かったという結果でした。また、自由記述では、今後の全学FDのテーマとして「新しい社会における教育のあり方」「国際化」「医歯学系と理工学系との融合教育」「うつ学生への対応」等を取り上げてほしいとの意見が寄せられました。

全体討論
高田准教授と平井教授によるワークショップ「教職員のwell-beingを育むために」

過去の全学FD

更新履歴

  • 2025年11月10日 本文の編集を行いました。

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