実施報告:インドネシア・サンプルナ大学との双方向交流プログラム<受入れ編>

2026年9月16日 公開

アントレプレナーシップ教育機構 グローバル教育実施室は、本学協定校であるインドネシアのサンプルナ大学と合同で、双方向型の交流プログラム「持続可能な技術と社会のためのアントレプレナーシップマインドセット構築プログラム(Building Entrepreneurial mindset for Sustainable Technology and Society:通称BESTS)」を実施しました。

本プログラムは、サンプルナ大学からの「学生受け入れ」と、本学からの「学生派遣」の2部構成からなる双方向の国際協働学習プログラムです。資源循環・循環経済をテーマに、日本とインドネシアの現状を比較しながら、SDGs目標12「つくる責任・つかう責任」に関わる課題に対して異文化課題解決型学習(PBL)を通じてアイデア提案を行います。

集合写真

キャンパスツアー

初日に実施したキャンパスツアーでは、大岡山キャンパス内を巡りました。環境・社会理工学院の原田琢也准教授の研究室を見学し、次世代のカーボンニュートラルサイクルに関する最先端の研究について話を伺いました。

続いて訪れたものつくりセンターでは、RA(リサーチ・アシスタント)の鈴木さんから大型3Dプリンター等の各種機器や展示されている人力飛行機について説明を受け、本学の「ものつくり」の精神に触れました。

研究室見学
ものつくりセンターを訪問

講義とグループワーク

8月5日には、「アジアの循環型社会形成に向けて SDGsと先進事例の動向」と題した講義が行われました。講師には本学環境・社会理工学院の阿部直也教授、および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)で持続可能な消費と生産領域のプログラムディレクターを務める堀田康彦氏をお招きしました。
講義後の昼食時には「つばめテラス」にてウェルカムパーティーを開催しました。後半の<派遣編>で実際に現地渡航するメンバー同士が、渡航前に直接顔を合わせて親睦を深める絶好の機会となりました。

午後は、インドネシアと日本の混合グループに分かれ、「Sustainable Fashion」「Sustainable Packaging」「Sustainable Tourism」といったテーマでケーススタディを実施しました。対面での参加者に加え、日本に来ることができなかったサンプルナ大学の学生もオンラインで参加し、ハイブリッド形式で行われました。オンラインと対面の壁を感じさせない活発な意見交換が行われ、共通点や違い、得られた学びについて発表し合いました。ここで築かれたチームワークが、後半のインドネシアでのさらなる協働学習へとつながっていきます。

講義の様子
グループワークの様子
ウェルカムパーティー

サイトビジット(学外見学)

資源循環・循環経済というプログラムテーマへの理解を深める学習として、先進的なサーキュラーエコノミーに取り組む企業や研究現場へのサイトビジットを実施しました。

◇ ビー・ブラウンエースクラップ株式会社(栃木県栃木市)/ 日光東照宮(栃木県日光市)
医療機器の製造現場を見学し、温室効果ガス(CO2e)排出量削減、廃棄物の適切管理・リサイクルに加え、医療機器を長く安全に使用するための修理・メンテナンスといった企業としての取り組みについて学びました。また、同日には日光東照宮を参拝し、江戸時代から続く自然との共生思想や持続可能な修復・維持の取り組みを体感し、プログラムテーマである「資源循環」についての理解をより深めました

◇ パタゴニア リペアセンター / リサイクリエーション 慶應鎌倉ラボ(神奈川県鎌倉市)
パタゴニアでは環境保護に関する多様なアプローチや製品リペアの現場を見学しました。リサイクリエーション 慶應鎌倉ラボでは、慶應義塾大学の湯浅亮平特任助教より鎌倉市が取り組む循環型「まち」づくりや世界の最新リサイクル事情について説明を受け、知見を深めました。

◇ 渋谷清掃工場(東京都渋谷区)
渋谷駅から徒歩約10分にある清掃工場を訪れ、ゴミの搬入から焼却、発電に至る一連の流れを見学しました。高い焼却能力を持つ焼却炉や臭いを外に漏らさない建物の設計、ゴミ焼却時の熱エネルギーで生成した蒸気を用いて発電を行い、その電力を工場内で使用するサステナブルな取り組みについて学びました。

ビー・ブラウンエースクラップ株式会社を訪問
日光東照宮を訪問
パタゴニアリペアセンターを訪問
リサイクリエーション 慶應鎌倉ラボを訪問

今後の展開<後編:派遣編>へ

サンプルナ大学の参加学生たちは帰国後、アントレプレナーシップ・グローバル海外研修で日本からインドネシアへ渡航した本学の学生と合流し、BESTS後半のプログラム<派遣編>に継続して参加しました。受け入れ期間中に得た学びや、日本とインドネシアの現状・課題の比較を活かし、本学学生とともに更なる課題解決に向けた提案作成に取り組みました。

<派遣編>の実施報告は近日掲載予定です。

アントレプレナーシップ教育機構
グローバル教育実施室