東京科学大学(Science Tokyo)の博士後期課程の学生6人が、7月15日、東京科学大学附属科学技術高等学校(以下、附属高校)にて、高校2年生約200人を対象に、自身の研究や大学院での研究の進め方、自身のキャリアについて授業を行いました。
附属高校とScience Tokyoはさまざまな交流を行っていますが、今回の授業は、東京科学大学アントレプレナーシップ教育機構が開講している科目「博士アカデミックティーチング」の一環として実施しました。
附属高校は、1886年に設立された唯一の国立工業系専門高校です。1年次は理工系の基礎科目を学習し、2年次から希望や適性に応じて5つの専門分野(応用化学、情報システム、機械システム、電気電子、建築デザイン)に分かれて学習します。
当日は、アントレプレナーシップ教育機構の田中秀数特任教授(名誉教授)が開会のあいさつをし、続いてアドミッションセンターの齋籐晋特命教授(名誉教授)が、Science Tokyoの歴史や教育の特色、大学に関するデータなどについて説明をしました。
続いて、博士後期課程の学生6人が各教室に分かれ、自身の研究内容について高校生に分かりやすく説明しました。また、「理工系や東京科学大学を選んだ理由」「博士課程における研究の面白さや苦労」「博士後期課程の進学動機」などについても紹介しました。その後の質疑応答では、高校生からさまざまな質問が寄せられ、終始和やかな雰囲気の中で活発な交流が行われました。
今回授業を担当した6人のうち1人は附属高校の卒業生であり、授業後には各テーブルを回って丁寧に説明や質疑応答を行い、後輩である高校生たちにエールを送りました。
学生6人の研究テーマ
- 人間の力で天然化合物を作り出す
- マイクロロボットのためのソフトアクチュエータシステム
- 次世代AIデータセンタに向けた集積光スイッチに関する研究
- 次世代メモリへ向けた強誘電体材料の研究
- 非協力ゲーム理論に基づく分散ネットワークシステムの制御
- 公共建築と交響建築
各学生は、今回の授業のために、「どのように説明すれば、自身の研究内容等が短時間で高校生(専門外の人)に伝わるか」を真剣に考えて発表練習を行いました。また、それぞれの発表内容の要点をまとめた資料を作成し、高校生に配布しました。
授業を行うことで、最先端の研究を専門外の高校生が理解できるように伝えることの難しさや楽しさを学ぶとともに、ティーチングスキルを高める経験となりました。高校生にとっても、理系の大学院の研究を知り、大学院生と直接交流を深める貴重な機会となりました。
高校生からの感想
- 専門用語の解説や背景についての説明もあり、とても分かりやすい発表で研究内容が良く理解できた。
- 研究者が自分の興味や関心を追究している姿勢に感銘を受け、研究の魅力を感じた。
- 実際に研究活動を行っている人の話を具体的に聞いて、イメージを膨らませることができ、理系に興味が増した。
- 東京科学大学の充実した研究設備や最先端の研究環境について理解を深めることができた。
- 講演者のプレゼンテーションが非常に上手で、研究内容だけでなく発表方法についても学ぶことができた。
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更新履歴
- 2026年9月1日 本文の編集を行いました。