指定国立大学法人構想

指定国立大学法人制度は、日本の大学における教育研究水準の著しい向上とイノベーション創出を図るため、文部科学大臣が世界最高水準の教育研究活動の展開が相当程度見込まれる国立大学法人を指定するものです。

理事長メッセージ

東京科学大学は、いずれも指定国立大学法人であった旧東京工業大学と旧東京医科歯科大学の伝統と先進性を融合し、2024年に新たに設立された大学です。本学の指定国立大学法人構想は、善き生活、善き社会、善き地球を科学の力で実現するために、両大学が培ってきた教育研究活動を基盤に、世界最高水準の教育研究を展開し、未来社会の課題解決に向けた新たな挑戦を目指すものです。私たちは、未来を切り拓く知の拠点として、次世代を担う人材の育成と研究成果の社会還元を通じて、持続可能で豊かな社会の実現に貢献してまいります。また第4期中期目標期間末には旧二大学が計画していた取組を含め本構想の成果・効果の検証を行い、第5期に向けた東京科学大学の構想にまとめ上げていきます。東京科学大学の挑戦に、ぜひご注目ください。

理事長 大竹尚登

構想概要

東京科学大学の指定国立大学法人構想は、科学技術と医療の融合を基盤に、国際的に卓越した教育研究拠点として社会とともに活力ある未来を切り拓くことを目指しています。
本学のミッションは、「科学の進歩」と「人々の幸せ」とを追求し、社会とともに新たな価値を創造することです。このミッションのもと東京科学大学は、学術と社会の進歩を担う科学人材の育成、科学の力を社会に還元する双方向成長モデルの実現と、世界トップクラスの科学技術系総合大学としての持続的発展を通して、世界屈指の学術拠点となるべく邁進します。

研究力強化

  • ビジョン実現に向けて基礎研究からその成果を具体的価値として社会に届けるところまでをシームレスに実施する融合研究組織の設置
  • 社会課題解決に必要な研究領域の抽出と分析を行う組織の設置

人材育成・獲得

  • 融合研究組織への転換に合致した教育プログラムの立ち上げ

国際協働

  • アジア・環太平洋諸国の主要大学との間で、社会課題解決に向けた研究・教育のハブとなる世界的なネットワークを形成
  • 融合研究組織を支える若手研究者を海外協定大学からポスドク、助教、テニュアトラック助教などとして雇用
  • 国際ネットワークを国内の技術系・医療系大学にも拡大・展開

社会との連携

  • ビジョン実現を目指して志を一つにする企業や国の研究所、病院組織、社会起業家等と産官民学コンソーシアム組織を構築
  • 社会の人々との対話を通した長期的な視点での社会課題解決ビジョンの策定
  • オープンイノベーション部署と戦略的クローズドイノベーション部署とを明確に区分する体制の導入
  • 高度リカレント教育を通した教育研究成果の社会還元

ガバナンス強化

  • 理事長・学長の緊密な協議による総合戦略の策定
  • 理事長による「好循環システム」の駆動とそのための社会連携の先導
  • 学長によるディシプリン横断型の研究組織の設置、研究の推進と人材育成、それらに必要な学内の資源配分

財務基盤強化

  • 大学運営基金の創設
  • ビジョンに共感し応援していただける篤志家・国内外企業・財団等の皆さまからの寄附金受け入れの強化
  • 科学的評価による許容可能リスクに基づいた資金運用体制の構築
Science Tokyo指定国立大学法人構想 概要

構想関連資料

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企画戦略課 総合企画グループ