歯学部
本学歯学部は1928年に創設された長い歴史を誇る学部で、これまで数多くの優れた歯科医師、歯科医療技術者あるいは歯科医学者を輩出してきました。現在は6年制の歯学科と4年制の口腔保健学科(口腔保健衛生学専攻、口腔保健工学専攻)で構成され、わが国を代表する歯学教育研究機関として、医療人としての全人的視点、科学的な探究心と問題解決能力、さらには国際的な視野をも備え、将来指導的役割を果たすことができる人材の養成に取り組み続けています。
医療のプロフェッショナルとして患者と向き合うために必要な幅広い教養と豊かな感性、超高齢社会での医療の複雑化に対応できる知識・技術と人間性、自ら見出した問題点を解決するための高い情報収集・解析能力や想像力、グローバル時代に必要な国際的視点やコミュニケーション力、さらには未来の創造に貢献するリーダーシップやチャレンジ精神をも備え、次世代の歯科医学・歯科医療を担うことができる人材を育てることを目指しています。
歯学部で学ぶ魅力
専門性の高い教育、国内最大規模の大学病院(歯系診療部門)での臨床実習ができます。
本学歯学部は国立大学の中で最古の歴史を持ち、歯学教育・研究のパイオニアとして歩んできました。日本、世界の歯科医学・歯科医療を牽引し、社会に貢献したいという意欲と志を持った人材を多く輩出しています。
海外大学との活発な国際交流を通じて、多様な学びと成長の機会を提供します。
本学歯学部ではハーバード大学、キングスカレッジロンドン等、50校以上の大学との学術交流協定を締結している他、学生の海外派遣などの国際交流に積極的に取り組んでいます。国際水準を超える歯学教育のさらなる展開と、世界に通用する臨床医・研究者の育成を目指します。
国家試験受験資格を取得でき、将来の選択肢も広がります。
本学歯学部には歯科医療専門職(国家資格)である三職種、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士を目指すための教育課程がすべて存在しています。医歯学融合教育や多くの演習・患者診療実習を通じて、将来の歯科医療現場で必要となる医療職・歯科医療職間の連携を学べます。
歯学部の構成
歯学科(6年制) | |
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口腔保健学科(4年制) |
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歯学部の特色ある取り組み
歯学科
世界の歯科医療をリードする人材の育成
歯学科では、早期臨床体験実習や学年混合セミナー、包括臨床実習など、良き歯科医師になるための様々なプログラムを行っています。多様な学びのスタイル(登校・遠隔授業)を取り込んだカリキュラム校正や医療系総合大学の特徴を活かした他学科学生(医・看護・検査・口腔保健衛生・口腔保健工学)との合同授業の拡充などを通して、歯学の基礎から臨床に至るまでの質の高い教育を提供します。
口腔保健学科 口腔保健衛生学専攻
人々の健康で幸せな生活をサポートする人材の育成
口腔保健衛生学専攻は、保健医療、福祉各分野と密接な連携を図るとともに、口腔保健分野に関する総合的な科学的研究を行い、その成果を広く社会に還元してゆく学際的特徴を持っています。多職種連携教育や健康教育の企画と実践を通して、医療を中心とした様々な場で口腔保健活動が展開できる能力を持つ歯科衛生士の教育と、口腔保健分野の未来を担う研究者の育成を行います。
口腔保健学科 口腔保健工学専攻
人々の健康に寄与する技術者、研究者、教育者の育成
口腔保健工学専攻は、医療専門分野はもとより工学分野とも相互に密接な連携を図りつつ総合的かつ科学的研究を行いその成果を広く社会に還元する極めて学際的なコースです。4年制歯科技工士教育機関として世界のトップリーダーに相応しい、口腔から全身の健康に関する高度な専門的技術を有する歯科医学・歯科医療の一翼を担う歯科医療技術者を目指します。
国際連携
1983年に韓国ソウル大学歯学部との交流協定を締結して以来、50校以上の海外歯学部と協定を結び、国際的な評価を得ています。研究者として世界の第一線で活躍し、学生に豊かな国際経験を提供する様々な海外学生派遣・受け入れプログラムを導入しています。
口腔科学センター
口腔科学について基礎から社会実装まで一貫して研究・開発するとともに、国内外の研究拠点を形成し、口腔科学の発展に寄与する人材を育成することで、トータル・ヘルスケアに貢献することを目指します。
学生メッセージ
幅広い基礎医学の学びと将来につながる臨床の経験
歯学部 歯学科
橋本 賢斗さん(学士課程6年、2024年度)
歯学科では1年生で他学科の学生とともに教養を学び、2年生からは専門教育が始まります。専門教育は解剖学、組織学、生理学等を講義や実習を通して学ぶことから始まります。口腔領域に限らず内科、外科等の領域も学ぶことで、全身を包括的に思考できる医学知識も会得します。その後は臨床歯学が始まり、人工歯や実際の歯を用いて歯科臨床の治療法や技術を学びます。5年生の後期からは学生クリニックでの包括臨床実習です。実際に患者さんとコミュニケーションを取りながら検査、診断、治療等の一連の流れを学生主体で行っています。模型の実習だけでは分からなかった治療の難しさに気づかされ、日々大いに学びのある実習です。学生のうちに歯科医業を経験できるのは大変貴重であり、本学で歯学を学ぶ最大のメリットだと思います。不安な点に関しては指導担当教員と相談を行ったり、スキルスラボで実際の治療に即して模型で練習したりなど安心して臨床に臨める環境も整っています。
様々な場で広く活躍する歯科衛生士を目指す
歯学部 口腔保健学科 口腔保健衛生専攻
調子 綾さん(学士課程4年、2024年度)
本専攻は1学年20人程度と少人数であり、先生方からの手厚いご指導・ご支援を受けることができます。
座学に加え、本学病院での臨床実習や学外での臨地実習も行います。臨地実習では、病院だけではなく、歯科クリニックや訪問歯科診療の場、保健所などの行政の場へも行く機会があります。これらを通して、専門知識や技術を学ぶことができます。加えて、幼稚園や小学校を訪問しての健康教育などから、企画・実践力を養うこともできます。また、歯学だけでなく、医学・福祉系科目についても学習する機会があり、他学科・専攻との合同実習と併せて、多職種への理解と連携の重要性を知り、多角的な視点から口腔の健康に関する学びを深めてゆくことができます。長期休みを利用した海外派遣のプログラムも用意されており、世界の歯科・口腔保健について広く学ぶこともできます。
このように本学では、単に知識や技術を身に着けるだけではなく、将来チーム医療の中で力を発揮し、日本だけでなく世界で活躍する歯科衛生士を目指すことができます。
アットホームな雰囲気でレベルの高い教育を
歯学部 口腔保健学科 口腔保健工学専攻
高橋 颯さん(学士課程4年、2024年度)
本専攻では、恵まれた環境と各分野のプロフェッショナルの先生方の指導により、ハイレベルで且つ幅広い知識を身に付けることができます。歯科技工士を養成する大学は日本でも数が非常に少なく、本専攻は非常に貴重な環境と言えます。人の手が中心となった従来の技工はもちろんですが、3年生からはCAD/CAMや3Dプリンター等の最新技術を利用した実習を受けることができます。また、1年次では他学科との関わりが多く、チーム医療についての見聞を広げることができます。さらに、毎年行われる海外の大学との交流プログラムや、3年次に行われる海外研修など、国際交流も盛んです。
1学年10人程度と少なく、その分1人1人が先生の手厚いご指導を受けることができます。また少人数のため、先生方との距離が近く、学生同士も非常に仲が良く、アットホームな雰囲気も本専攻の特徴です。最高の友達と先生方に出会うことができます。
学生数・所属教員数
学生数 | 460名 |
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所属教員数 | 170名 |
- 学生数、所属教員数は2024年5月1日現在の人数です。
卒業時に取得できる資格
歯学科 | 歯科医師国家試験受験資格 |
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口腔保健学科 口腔保健衛生学専攻 | 歯科衛生士国家試験受験資格 |
口腔保健学科 口腔保健工学専攻 | 歯科技工士国家試験受験資格 |