インペリアル・カレッジ・ロンドンと東京科学大学が連携強化

2025年3月7日 公開

インペリアル・カレッジ・ロンドン代表団一行と東京科学大学理事長らとのミーティング

2025年2月6日、メアリー・ライアン研究・企業担当副学長をはじめ、インペリアル・カレッジ・ロンドン一行が東京科学大学を訪れ大竹尚登理事長、田中雄二郎学長、森尾友宏理事(国際担当)、井村順一理事(総合戦略担当)、井上光太郎理事(財務担当) 、髙田潤一執行役副学長(国際担当)、古川哲史執行役副理事(総合戦略、研究・産学官連携担当)、大嶋洋一副学長(産学官連携担当)、伊藤紀子理事長特別補佐(総合戦略担当)とお互いの組織の紹介や今後の連携の可能性についての懇談をおこなった。

インペリアル・カレッジ・ロンドンは、科学、工学、医学、ビジネスの分野で世界的に知られる大学であり、最先端の研究とイノベーションを推進している。その学際的アプローチによる社会的インパクトの創出は、東京科学大学が掲げる革新と学際的連携のビジョンと深く共鳴する。
両機関は、旧東京医科歯科大学および旧東京工業大学の時代から、研究や学生交流を通じて強固な関係を築いてきた。

今回の訪問では、コンバージェンス・サイエンスに関する共通ビジョンの探求、産学連携の促進、そして新たなパートナーシップの可能性の模索に焦点を当てた。会議は大竹理事長のプレゼンテーションから始まり、東京科学大学が従来の日本の大学モデルを超え、グローバルなインパクトを生み出すための戦略を打ち出していることが示された。このビジョンは、研究成果を社会価値へと転換し、新産業の創出や医療の発展に貢献することを目指している。

ライアン副学長がインペリアルのホワイト・シティ・キャンパスを紹介し、学際的研究や起業家精神を養う拠点としての役割を強調した。発表後の議論では、両大学が社会にもたらすインパクトの拡大や、従来の学術構造の変革に向けた取り組みについて活発な意見交換が行われた。特に、今後の連携において、人材交流の促進や新たな学際的共同研究プロジェクトの立ち上げが主要な議題となった。

議論は昼食中も続き、両国のスタートアップ文化や、学生および研究者が産業界に進出するためのインセンティブの重要性について意見が交わされた。両大学はともに、イノベーションを通じて価値を創出するための戦略的枠組みの必要性を認識しており、関係者間の連携強化や持続可能なエコシステムの構築、さらには起業家精神を育むコミュニティ形成の重要性が強調された。

今回の会談は、東京科学大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンの連携が新たなステージへと進展する第一歩であり、研究とイノベーションの推進、さらに国際的・社会的インパクトの創出に向けて、今後も協力を一層深化させていくことで合意した。

インペリアル・カレッジ・ロンドン メアリー・ライアン副学長(前列左から3番目)および一行と、東京科学大学 大竹尚登理事長(後列左から3番目)ら。

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