東京科学大学病院の看護師2人がミャンマー大地震の被災地で医療支援活動

2025年6月26日 公開

3月28日にミャンマー連邦共和国中部で発生した地震被害に対し、東京科学大学病院の看護師が「国際緊急援助隊(JDR)医療チーム」として派遣され、現地で医療支援活動を行いました。

4月2日、外務省の派遣命令に基づき、独立行政法人国際協力機構(JICA)が派遣するJDR医療チームの一次隊メンバーとして、東京科学大学病院看護部の山﨑範子看護師が現地へ出発しました。

さらに、4月12日には、JDR医療チームの二次隊として、東京科学大学病院看護部の髙村ゆ希副看護師長が派遣されました。

一次隊に参加した山﨑看護師(左)と二次隊に参加した髙村副看護師長(右)。ミャンマーのマンダレー市内のテント診療所にて撮影

5月15日には、湯島キャンパスの学長応接室にて、支援活動の報告のため、田中雄二郎学長、内田信一理事(医療担当)、藤井靖久病院長と面談が行われました。

ミャンマーでの医療支援活動について田中学長、内田理事、藤井病院長へ報告する髙村副看護師長と山﨑看護師

面談では、4月に派遣されたJDR医療チーム一次隊としての活動内容や、現地の厳しい医療環境、暑熱や衛生状況、チームの協働体制について率直に語られました。髙村副看護師長は「現地の食事に含まれる油などに慣れておらず、体調管理に苦労する隊員もいましたが、私は大丈夫でした」と語り、山﨑看護師も「災害支援は体力と精神力の両方が求められる仕事です。だからこそ準備と覚悟が大切」と振り返りました。

実際の現場では、地震による負傷の悪化や、被災後の生活環境に起因する体調不良で受診する患者が多く見られ、JDR医療チームの外来診療機能が命を守る砦となりました。看護師としての使命感と強い意思が支援活動の原動力となり、「義務感ではなく、自分の意志で行くべき仕事だと思っています」との言葉には強い信念がにじみ出ていました。

また、出発にあたり職場の理解と協力が得られたことにも触れ、「みなさんが背中を押してくれたから、安心して現地に向かえました」と感謝を述べました。

面談の最後には、全員で笑顔の記念撮影が行われ、支援に携わった看護師たちの貴重な経験が、今後の災害対応や教育に活かされることが期待されています。

(左から)内田理事、田中学長、山﨑看護師、髙村副看護師長、藤井病院長

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