東京科学大学(Science Tokyo)学生支援センターは4月6日、大岡山キャンパスHisao & Hiroko Taki Plaza(Taki Plaza)地下2階のイベントスペース・ワークショップルーム、および西5号館2階つばめテラスにて、「2025年度春 学士課程新入生ガイダンス」を開催しました。
2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合しScience Tokyoとなって以降、学士課程新入生を迎えるのは2025年度が初めてです。医歯学系と理工学系の新入生が一緒にガイダンスに参加するのも初の試みであることから、今回のガイダンスの企画は大学統合の話と並行して進められました。
ガイダンスは、学系別・全体会(50分)と全体会・交流会(50分)をそれぞれ8回開催し、1,397人(医歯学系280人・理工学系1,117人)の学士課程新入生が参加しました。
理工学系の学士課程では、初年次の必修基礎科目と3年次の教養必修科目を、所属学院を横断する約14人で構成したユニットを1クラスとして受講します。このうち文系教養科目の必須科目「立志プロジェクト」は、2025年春入学の学士課程新入生から医歯学系も合わせた約17人のユニットで受講することになります。このガイダンスの翌日から、医歯学系と理工学系の学生が同じクラスに参加する立志プロジェクトが開講しました。第1クォーターの月曜日は「大岡山Day」として、すべての新入生が大岡山キャンパスに集まり立志プロジェクトを受講します。
今回のガイダンスは、新入生をユニットに分け、10ユニットごとに実施されました。Taki Plazaで行われた前半の学系別・全体会では、医歯学系と理工学系に分かれての学系別ガイダンスの後、両学系が合流しての全体会が行われました。



学系別ガイダンスでは、講師を務める現役学生が各系の大学生活の実体験や過ごし方、学修面のノウハウなどを話しました。
両学系合流後の全体会では、講師である現役学生が卒業生にインタビューする時間も設けられました。医歯学系と理工学系の卒業生が1人ずつ登壇し、両系の現役学生が質問を投げかけました。医歯学、理工学それぞれの学びと将来のキャリアの実例、学系や専攻によるキャリアの違い、大学での学びが職業に直結する医歯学系と、専攻とは異なる仕事をすることも多い理工学系の違いなど、さまざまな実態が浮き彫りになりました。また、先輩たちから学士課程1年生に向けて、「それぞれに深い専門性があるからこそ、違う学系や専攻の人たちと一緒に活動したり話をして仲良くなろう。自分とは違う専門分野の友達を作ろう」とメッセージが伝えられました。
学系別ガイダンスおよび全大会の講師は、医歯学系ピアサポーターと理工学系学修コンシェルジュJr.の現役学生、医歯学系の同窓会組織であるお茶の水会と理工学系の同窓会組織である蔵前工業会の卒業生が務めました。


後半のつばめテラスで行われた全体会・交流会では、冒頭に大竹尚登理事長と田中雄二郎学長から歓迎のあいさつがあった後、「Science Tokyoのミッション・バリュー・歴史や統合の先にあるもの」についてのお話がありました。その後、理事長と学長がその場で新入生の質問に回答する質問コーナーが設けられました。


同じユニットで集まった新入生たち同士で、「この中に医科歯科いるの?」という問いかけに「うちら医科歯科!」と答えるなど、楽しそうな交流が見られました。理事長と学長に対しても「学長になるにはどうしたらいいですか?」「理事長のおすすめの本は?」といったフランクな質問が寄せられ、先生方からその場で親身な回答がありました。
その後、ユニット交流会を設けてユニットのメンバー同士の親睦を深めました。また、「実現したいこと」や「なりたい自分」といった話題を共有しながら、自身の目標や理想を桜の花の形をした付箋に書いて壁一面に貼りました。こうして、新入生の抱負や期待が詰まった「一本桜」がTaki Plazaの交流スペースで満開となりました。


この4月に入学した学士課程1年生は、医歯学系・理工学系の学生が普通に集まって活動することがスタンダードになったのではないでしょうか。これからの新しい展開・融合が楽しみです。
今回の新入生ガイダンスには、医歯学系および理工学系の同窓会、それぞれの学系の現役学生スタッフ、教職員と、数多くのScience Tokyoメンバーが企画・運営に関わりました。準備から企画運営まで、このガイダンスに関わる協働活動を通じて、両学系の同窓生、在校生、教職員が協働する新しいスタンダードの一例が生まれたと思います。
学修コンシェルジュによる新入生ガイダンスの支援
大岡山学生支援センター未来人材育成支援室 学修コンシェルジュは2016年度より、毎年4月の入学時期に新入生ガイダンスを実施しています。学生支援センターに所属する現役学生スタッフである学修コンシェルジュJr.が、ニーズ調査から内容の策定までガイダンスの準備を主体的に行い、理工学系の同窓会組織である蔵前工業会の卒業生、医歯学系の同窓会組織であるお茶の水会の卒業生、医歯学系のピアサポーターと協働しながらガイダンスの企画・運営に取り組みました。
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- 2025年7月16日 本文の編集を行いました。
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